2019/02/06

アルマ望遠鏡、急増光した若い星のまわりに多数の有機分子を発見

 

国立天文台

東京大学大学院理学系研究科

概要

韓国・キョンヒ大学の ジョンユァン・リー氏と東京大学の相川祐理氏をはじめとする研究チームは、アルマ望遠鏡を使って若い星オリオン座V883星を取り巻くガスと塵の円盤(原始惑星系円盤)を観測し、メタノールやアセトアルデヒド、アセトンなどの有機分子を発見しました。この星は、若い星でときどき起きる急増光の最中にあるため円盤内の温度が上がっていて、氷に閉じ込められていた多くの有機分子がガスとして放出されたと考えられます。この研究は、惑星の誕生現場である原始惑星系円盤に含まれる氷の組織を探る重要な手がかりを与えてくれます。

図.アルマ望遠鏡で観測したオリオン座V883星の疑似カラー画像。塵の分布をオレンジ、メタノール分子の分布を青で示しています。Credit: ALMA (ESO/NAOJ/NRAO), Lee et al.

 

本研究成果は2月4日発行の英科学誌「 ネイチャー・アストロノミー」に掲載されました。なお、本研究には、天文学専攻の相川 祐理教授が参加しています。

詳細については、国立天文台アルマ望遠鏡 のホームページをご覧ください。

―東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室―

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