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物理学専攻 佐藤勝彦名誉教授が瑞宝重光章を受章

佐藤勝彦名誉教授
2018年秋の叙勲において、本研究科名誉教授(物理学専攻)の佐藤勝彦先生が瑞宝重光章を授与されました。瑞宝重光章は「公務等に長年にわたり従事し成績を挙げた方」を授与対象とするものです。佐藤先生は、京都大学理学部物理学科、同大学院をご卒業後、同学科・助手を経て1982年に本学理学部助教授に就任されました。その後、同教授、ビッグバン宇宙国際研究センター長、理学部長・大学院理学系研究科長として、本研究科に大きな貢献をされました。
佐藤先生は、宇宙物理学において宇宙の創生とその進化さらには天体現象を素粒子物理学によって研究する新たな分野を開拓し、宇宙構造の基本的な性質を説明するインフレーション宇宙論を提唱したことを始めとして、世界的に知られた数多くの業績を挙げておられます。
それらに対して、1989年第五回井上学術賞、1990年第三十六回仁科記念賞、2002年紫綬褒章、2010年日本学士院賞を受賞され、2013年より学士院会員を務められ、さらに2014年には文化功労者に叙せられています。
2009年3月に本研究科を定年退職されてからも、明星大学理工学部物理学科客員教授、大学共同利用機関法人自然科学研究機構長を経て、2016年4月からは独立行政法人日本学術振興会 学術システム研究センター所長として、日本の学術のさらなる発展に多大な貢献をされています。
先生の今回のご受章を心からお喜び申し上げますとともに、今後のますますのご健康とご活躍をお祈りいたします。
平成30年度 秋の叙勲
http://www8.cao.go.jp/shokun/hatsurei/30aki.html
(文責:物理学専攻教授、ビッグバン宇宙国際研究センター長 須藤 靖)
―東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室―