2018/06/12

中村栄一特任教授・名誉教授が天津大学から名誉教授号を授与

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中村栄一名誉教授・特任教授


この度、化学専攻の中村栄一特任教授・名誉教授が天津大学から名誉教授号を授与されました。心よりお慶び申し上げます。天津大学(Tianjin University)は、1895年に中国で初めての近代的な大学として天津市内に創立された北洋大学堂と前身とし、1951年に河北工学院との合併により現名称へと改称しました。同大学は工学を中心として理工系に経済、文学、法学など人文系学科が協調発展する学科体系を構成しています。現在では23の学部を擁する総合大学で、うち14学部が全国上位10位に入選する中国トップクラス大学の一つです。

今回の天津大学名誉教授号推戴については,中村教授がこれまで取り組んできた物理有機化学、合成化学、材料科学への貢献が評価されたものです。中村教授は、”Scientists should provide solutions to social problems and dreams for people”をモットーに、「人々の夢の実現」、「健やかな生活」、「資源問題やエネルギー問題」への貢献を目標とし、原子分解能電子顕微鏡動画撮影による新しい科学の開拓、ユビキタス元素を用いた有機合成反応開発、さらには有機デバイスに資する新材料開発など、幅広い研究に取り組んでこられました。これまでに、紫綬褒章、藤原賞、日本化学会賞、アメリカ化学会賞、王立化学会創立100周年記念賞、フンボルト研究賞、西安交通大学名誉教授、華東理工大学名誉教授等、多数の賞をご授賞され、また米国芸術科学アカデミーに外国人名誉会員として所属しておられます。

今後の中村教授のご研究のますますのご発展、そして各国との教育および研究交流の架け橋としての一層のご活躍を祈念いたします。

天津大学ウェブサイトでの報道記事
http://www.tju.edu.cn/english/news/latest/201805/t20180531_307218.htm


(文責:化学専攻 特任准教授 原野 幸治)

 

 

―東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室―

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