2018/03/30

角田佑介博士がFAIR GENCO若手賞を受賞

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角田佑介特任研究員


原子核科学研究センターの角田佑介特任研究員が、『FAIR GENCO 若手賞』を受賞しました。 FAIRはドイツのフランクフルト郊外・ダルムシュタットのGSI重イオン研究所にある世界最大級の加速器施設です。 この若手賞は、FAIR-GSI Exotic Nuclei Community (GENCO) により、 原子核に関する科学に於いて顕著な業績を挙げた若手研究者に授与されています。

受賞業績は、数値計算の結果を可視化する手法「Tプロット」の発案です。 Tプロットは、原子核をはじめとした複雑な多体量子系の全貌を把握するための強力な手法です。 角田さんは、本学の博士課程院生であったころにTプロット法を提案し、モンテカルロ殻模型による核構造計算の結果を原子核の異なる状態や形状に結びつけることに成功しました。 Tプロット法はエキゾチック核研究において実験結果を解釈する鍵として、注目が高まっています。


FAIR-GSI エキゾチック核コミュニティ 2018年受賞者
https://www.gsi.de/work/forschung/nustarenna/genco/genco_awards/2018.htm
原子核科学研究センターHP
http://www.cns.s.u-tokyo.ac.jp/index.php?Events%2FTsunodaGENCO


(文責:原子核科学研究センター 特任准教授 清水則孝)

 

 

―東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室―

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