2017/10/12

「木曽観測所による地球接近天体2012 TC4の観測」

 

概要

小惑星「2012 TC4」は大きさ10-30mほどの地球接近天体で、2017年10月12日の昼間に地球に約50,000kmの距離まで近づくと推定されています。この小惑星が今回地球に衝突することはありませんが、このような地球接近天体の軌道を精度良く決定することは、将来起こり得る衝突のリスクや被害を抑えることにつながり重要です。

木曽観測所では、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、日本スペースガード協会と共同で、日本時間2017年10月10日、11日に小惑星「2012 TC4」の観測を実施しました。木曽観測所で開発中の超広視野高速カメラ「トモエゴゼン」試験機で動画観測を行い、2012 TC4が周期的に明るさを変えながら移動していく様子がとらえられました。

 

図1  10月11日の2012 TC4の観測動画(720枚の2秒露光画像からなるタイムラプス動画、200倍速で再生)
動画の左上から右下へ移動している点源が2012 TC4で、明るさが周期的に変動していることがわかる。

 

詳しくは、東京大学木曽観測所のホームページをご覧ください。

 

―東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室―

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