2015/10/22

理学部イメージコンテスト2015 最優秀賞・応募作品一覧

広報委員会(オープンキャンパス実行委員会)

東京大学大学院理学系研究科・理学部では、日々の研究の一こまにある美しい、あるいは楽しい瞬間を写真に収めて競う「東京大学理学部イメージコンテスト2015」を2015年8月5日・6日の両日、東京大学理学部オープンキャンパスにて開催しました。東大理学部の学生、教員の15作品を展示いたしました。当日は来場者の方をはじめ、スタッフや関係者による投票により、上位3作品が優秀賞に選ばれました。優秀賞受賞者には、表彰状及び賞品の図書券を贈呈し、作品は理学部1号館サイエンスギャラリーに9月下旬~11月末まで展示する予定です。受賞者の皆さま、おめでとうございます。コンテスト出品作品は東大理学部イメージバンクにも掲載の予定です。

イメージコンテストは来年度以降も開催する予定です。

最優秀賞

aikyatti
gold研究データ部門

「小さな宇宙船」

地球惑星科学専攻 修士1年 大野遼

ラブラドライトという鉱物の鏡面研摩面の拡大写真で、実際は3cm×3cm程の大きさ。夜空のような深い藍色はこの鉱物特有の薄膜干渉によるもので、見る角度によって色が多様に変化する。所々、星のように酸化物が存在している。

コメント
  • 小さな鉱物に宿る藍色がとても綺麗です。この写真を
    宇宙に見立ててつけた「小さな宇宙船」というタイトルも素晴らしいです。
 

優秀賞

02silver研究データ部門

「星を集めて」

地球惑星科学専攻  竹之内惇志  博士1年

双晶して五芒星の形に成長した白雲母の集合体です。鉱物が天然に作り出す形は幾何学的で興味深く、地学徒の心を掴みます。構内で下を向いて歩いている人がいたら、それは小さな星を集めている地学徒かも知れません。

コメント
  • 自然の造形のなせる業に感動です。やや透きとおった色合いも素敵です。

優秀賞

OLYMPUS DIGITAL CAMERAsilver研究データ部門

「3次曲面上の27本の直線」

数理科学研究科 河野俊丈教授

2次曲面には放物面や双曲面などがありますが、3次曲面はこのように複雑な形状になります。これはアルミニウムを削って作成した模型で、よく見ると、曲面上にちょうど27本の直線がのっていることが分かります。

コメント
  • 3次式がつくる曲面の絶妙な形状がアルミニウムの光沢により
    美しく現れています。曲面にのる直線も見事に可視化されています。

以下応募作品 5点

 
OLYMPUS DIGITAL CAMERA
研究データ部門

「小さな宝石」

地球惑星科学専攻 三河内岳准教授

日本では宝石と呼べるような立派な鉱物はほとんど見つかりません。しかし、小さいものならこのような立派なサファイアも採れます。中に見える三角形の模様は原子の配列を反映しています。それにしても小さいですが…

 
07
研究データ部門

「バナジン鉛鉱」

地球惑星科学専攻 三河内岳准教授 

バナジウムの主要な鉱石になっています。有名な産地はモロッコです。昨年モロッコで国際学会があって参加しましたが、自分で採りに行くことはできず、お土産屋さんで買うしかありませんでした。

 
08
研究生活部門

「インスリンの多階層代謝制御ネットワーク」

生物科学専攻 柚木克之助教

代謝とタンパク質リン酸化の2つの階層にまたがるネットワークを網羅的に再構築する方法「トランスオミクス解析」により得られた、インスリンによる代謝制御の大規模ネットワーク。

 
09
研究・生活データ部門

「光子を捉える網」

素粒子物理国際研究センター 家城佳 特任研究員

光子1個すら検出可能な、最新型の光センサーを並べた写真。スイス・PSI研究所のMEG実験に使用される。この6mm四方の半導体チップ約1万7千個により、超高分解能でのガンマ線測定が可能となる。

 
06
研究データ部門

「ポルフィリン山脈」

化学専攻 中川貴文 特任研究員

植物の中にあることが知られているポルフィリンですが,我々はそれを改良しまして太陽電池の材料にしております.ポルフィリンの並び方によって平らな膜の中に高さ30 nm (0.00003 mm)の山脈が現れます!

 
 
 

―東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室―

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