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大学院生出張授業プロジェクトBAP,総長賞を受賞

大学院生出張授業プロジェクト
このたび、大学院生が自ら運営・活動する「大学院生出張授業プロジェクト」通称BAPが2013年度東京大学総長賞(社会活動)に輝きました。
BAPは平成19年の立ち上げ期から現在にいたるまで、多くの代表者、運営メンバー、参加メンバーの学生の皆さんによって運営されてきた大学院生のグループです。母校に帰ろう (Back to Alma mater Project)を合言葉に、累積の出張授業件数は100件を突破、メンバーの授業を受講した生徒数は5000人を突破しました。
BAPの特徴は以下のように多くあります。
企画面においては、中高生に年齢が近く、先輩である大学院生たちが出張授業を行うことで、効果的かつ戦略的に全国の中学高校で授業を展開する
運営面においては、多くの大学院生が参加しやすい”BAP System”と呼ぶ仕組みを考え、また、これを実践に移すためのマニュアル 「出張授業虎の巻」を作成していること
国際性においては、留学生が母校で授業をするための支援を行っていること(マレーシアの2校で3件の実績)
普及面では、学会での発表や、他大学との交流の場を作り、定期的な情報誌「四季報」の発行を行うこと
他大学への支援面では、同様な活動を目指している京都大学、東北大学、千葉工業大学の学生へ支援活動をおこなったこと
企画、運営面での工夫はもちろん、それを基盤に国際的普及にも力を入れた点が大きく評価されました。 活動初期に授業を受けた生徒が、紹介された研究分野に興味をもち、本学に入学をした情報も得ており、今後は、 そうした学生たちが新たな運営の担い手になる可能性も出てきました。 BAPの活動のさらなるご発展、およびBAPの運営・活動に尽力された学生の皆様が、この経験をもとに各方面で ますますご活躍されることを祈っております。
(文責:科学コミュニケーション分野 准教授/広報室副室長 横山広美)
―東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室―