2014/04/21

第3回柏キャンパスin駒場2014「素粒子、物質から地球、宇宙」

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「素粒子、物質から地球、宇宙」 柏キャンパスに広がる科学の回廊

このイベントは終了しました。ご来場いただいてありがとうございました。

日 時: 2014年6月21日(土) 12:50-18:00 (12:30開場)
会 場: 東大駒場Iキャンパス 数理科学研究科棟 大講義室
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam02_01_27_j.html

受講対象は東大新入生・2年生。
(及び柏キャンパスの先端研究に興味ある東大生・東大院生、
他大学の学生・院生も歓迎します! )


先着200名! 君のチケットをリザーブ
「聞きたいこと」を、参加申込に記入できます。

>> 参加者からこんな事前質問が寄せられています!
>> プログラム
>> 過去の開催記録・参加者の声

申し込み方法

当日、会場での受付も可能です。
下記のメールアドレスに、表題「柏キャンパス in 駒場申し込み」として、
(1)氏名(ふりがな必須)
(2)所属、学年
(3)連絡先メールアドレス
(4)(○○先生に)聞いてみたいこと
 

を送付ください。
この機会に各分野のトップの研究者でもある研究科長・所長・機構長の 皆さんから気になることを聞きだそう!!
((4)は、質問があれば記入してください。必須ではありません。)

メール宛先: kashiwa_in_komaba"at"ib.k.u-tokyo.ac.jp
(送信時には"at"を@に置き換 えください。)

※出席者には、参加証を差し上げます。

プログラム

12:30開場
12:50-13:00開会挨拶
13:00-13:40
「皮膚感覚のある複合材航空宇宙機を目指して」
大学院新領域創成科学研究科 研究科長 武田 展雄

東大・工・航空卒、フロリダ大学PhD修了(PhD)、東大博士修了(工博)、九大応用力学研究所助教授、東大先端研助教授、同国際・産学共同研究センター教授、同工学系研究科航空宇宙工学専攻教授を経て、同新領域創成科学研究科教授、現在同研究科長。国際複合材料連合次期会長。
Boeing787などの新型航空機は、日本が誇る炭素繊強化複合材(CFRP)が50%を占め、軽量高効率化により快適性、環境適合性が格段に増しているが、金属に比べ発生した傷が目に見にくいという欠点をもつ。講演者らは、CFRP成形時に光ファイバセンサを神経網のように埋め込み、成形、組立、運用時に渡って生じるひずみを測定できる皮膚感覚のある、より安全でより信頼性のあるCFRP航空宇宙機の実現を目指している。
13:40-14:20
「物質の中の電子たち」
物性研究所 所長 瀧川 仁

東大・理・物理卒、同博士修了、東大物性研究所技官、ロス・アラモス国立研究所(米国)研究員、IBM T. J. Watson Research Center(米国)研究員を経て、東大物性研究所教授(新物質科学研究部門)。日本物理学会、アメリカ物理学会会員。
 私たちの生活を支えるテクノロジーは色々な物質を使っています。金属、半導体、ガラス、プラスチック、磁石、超伝導体など、物質の性質は多岐にわたりますが、この多様な性質は物質の中の電子の振る舞いによって決まっています。物性科学は、電子の運動の基本法則によって物質の性質を解明する学問として発展してきました。現代では、人工的に新物質を合成し、原子レベルでその性質を調べ、理論的にその結果を理解する、といった研究が盛んになり、更にはスーパーコンピュータを使って優れた性質を持つ物質を設計することも、現実になりつつあります。講演ではこのような物性科学の今の姿をできるだけ分かりやすく伝えます。
14:20-15:00
「大気・海洋の謎に挑む」
大気海洋研究所 所長 新野 宏

東大・理・地球物理卒、同博士課程単位取得中退(途中米パデュー大学博士課程に留学)、理博。気象庁気象研究所研究官、同主任研究官、ケンブリッジ大理論応用力学教室客員研究員、東大海洋研究所助教授、同教授を経て東大大気海洋研教授。現在同研究所長、日本気象学会理事長。
 地球の誕生から未来に至る大気・海洋・地球生命圏の変動のドラマとメカニズムを探る研究所の概要紹介に続き、貝殻の微量化学分析が明かす2万年前の日射量の日変化、津波が破壊した三陸の海の生態系の実態と再生状況、氷床・気候結合数値モデルが明かす約10万年周期の氷期-間氷期サイクルのメカニズムなど、いくつかの最新の研究成果についてお話しします。
15:00-16:20柏キャンパス紹介ポスターセッション
柏キャンパスの各研究所・研究科の教員と大学院生が、紹介ポスターの前で質問にお答えします。

16:20-17:00
「ニュートリノ・重力波・宇宙線で宇宙を探る」
宇宙線研究所 所長 梶田 隆章

埼玉大・理・物理卒、東大博士修了(理博)、東大理学部附属素粒子物理国際センター助手、東大宇宙線研究所助手、同准教授を経て、同教授、現在同研究所長。主な研究歴:カミオカンデ、スーパーカミオカンデで大気ニュートリノの研究をしてきた。現在は大型低温重力波望遠鏡KAGRAで重力波の観測に向けた研究を行っている。
 宇宙線研究所では、光では観測できない動的な宇宙の姿を、ニュートリノ・重力波・宇宙線などを観測することで研究しています。例えば超新星爆発は巨大な星の一生の最後の大爆発ですが、この本質はニュートリノや重力波の観測を通してはじめて知ることができます。更に超新星爆発は、それでその天体の役割が完全に終わったかというとそんなことはなく、超新星爆発後の天体は宇宙線の発生源として、宇宙の高エネルギー現象の主役の1人と考えられています。この講演ではニュートリノ・重力波・宇宙線で宇宙を探る研究について話します。
17:00-17:40
「宇宙に終わりはあるか」
国際高等研究所 カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)
機構長 村山 斉


東大・理・物理卒、同博士修了(理博)東北大助手、ローレンス・バークレー国立研究所研究員、UCバークレイ校助教、准教授を経て、現在同校Mac-Adams冠教授、東大カブリ数物連携宇宙研究機構長・特任教授。リニアコライダー・コラボレーション副ディレクター。
 宇宙は暗黒物質、暗黒エネルギーといった未知のもので支配されていることが、最近分かってきました。私たちの身の回りのものが出来ている原子は宇宙の5%にもなりません。まるでスターウォーズに出て来るような宇宙の暗黒面の正体は、実は宇宙がどうやって始まったのか、宇宙の運命は何か、といった人類が何千年もの間考え続けてきた疑問に関わっているのです。暗黒エネルギーの正体によっては、宇宙に終わりがあるかもしれません。今回は、最新の科学の力でこうした人類の疑問に応えていく取り組みについてお話しします。
17:40-18:00まとめ、閉会挨拶


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参加者からこんな事前質問が寄せられています!(その一部を紹介します)

駒場生活の過ごし方について
○駒場で学んでおいてよかったと思えることは何でしょうか。
○先生は、学生時代どのようにして議論する相手を見出だしていったのですか?
○宇宙に関する研究をするために1~2年生の間にしておくべきこと、読んでおくといい書物などがあれば教えてください
○天文学を勉強するには物理学の幅広い分野を勉強しなくてはならないと聞いたことがあるのですが、実際のところどの分野に重きが置かれているのですか?
○私は理学部物理学科に進学するつもりですが、その先でどの分野に自分が興味を持っていて何がしたいかという点が見えていません。講演していただける先生方はいつ頃に専攻分野を決めたのですか?

研究者とは?
○研究職の他の職業との違いはなにですか?
○研究していなかったら何をしていたと思いますか?
○研究を始める段階で応用先を考えた上で研究しているのですか、それとも研究を進める中でもしくは研究が終わってから、その応用先を考えるのですか?
○将来大学でポストを得る上で、海外留学や海外でのポスドクは必須事項ですか? ○語学の壁はどの様に乗り越えられましたか?私も将来研究者として生きていきたいと考えています。海外にも行ってみたいと漠然とした思いがありますが、中々英語の勉強に集中できる機会がなく、困っています。

講演テーマに関連して
○ビッグバンにより宇宙が始まったとすればそれ以前にはどのような空間、時間が存在したのですか?
○宇宙は複数あるのですか?
○機械をより人に使いやすいように、また人の感覚に近づけるようにする方法にはどんな視点が必要でどんな苦労があるのですか?


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過去の開催報告・参加者の声

第1回第2回
開催報告開催報告
第1回参加者の声
参加者の声
(PDF-1p-362Kbyte)
第1回参加者の声
参加者の声
(PDF-1p-896Kbyte)


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チラシ

チラシ
(PDF-1p-437Kbyte)
2nd_circular
(PDF-2p-3Mbyte)

 

―東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室―

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