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2014/04/14
西原寛教授の文部科学大臣表彰科学技術賞受賞を祝して

西原寛教授
化学専攻の西原寛教授が、「電子及び光機能分子拡張系の配位合成と化学素子に関する研究」に対する功績により平成26年度文部科学大臣表彰科学技術賞(研究部門)を受賞されました。科学技術分野の文部科学大臣表彰は、科学技術に関する研究・開発に顕著な成果をあげた研究者に贈呈されます。
西原教授は「配位プログラミング」という物質創成の新概念に基づき、光スイッチング分子、強い発光性を示す分子、界面合成による導電性金属錯体ナノシートなど、分子素子に適した新しい機能物質系を創出しました。合わせて、様々な錯体分子ワイヤを電極表面上に構築する方法とその電気特性の解析、生体コンポーネント内に人工分子ワイヤを組み込んだ新型フォトセンサの開発にも成功しています。
今回の受賞は、優れた電子・光機能物質とその基板接合系に関する革新的合成法・機能評価法を通して、分子素子構築の分野に大きく貢献したことが高く評価されたことによるものです。
西原教授が今回受賞の栄に浴された事は喜ばしい限りであり、この場をお借りしてお祝い申し上げます。
文部科学省平成26年度文部科学大臣賞ウェブサイト
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/26/04/1346090.htm
(文責:理学系研究科化学専攻 准教授 山野井 慶徳)
―東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室―