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2013/06/12
生物科学専攻の岡良隆教授が、公益社団法人日本動物学会 学会賞を受賞
2013年6月11日、生物科学専攻の岡良隆教授が、「生殖の中枢制御に関わるペプチドニューロン系の研究」の 功績により、公益社団法人日本動物学会 学会賞を受賞されました。この賞は、学術上有益で動物学の進歩発展に 重要な貢献をなす業績を挙げられた研究者に贈られます。 岡教授は、中枢神経系による生殖の制御機構に関して魚類をモデルとして世界を牽引する研究を行ってきました。 なかでも、神経系と内分泌系の協調のしくみに興味をもち、視床下部にある生殖腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH) ニューロンとキスペプチンという新しいペプチドニューロン系の相互作用、及び視床下部−脳下垂体−生殖腺系という 脊椎動物の生殖を支配する内分泌系との相互作用に関する研究において独創的な研究により優れた業績をあげてきま した。最近では、これら2つの神経系が作る神経回路網の重要性を予見し、ゲノムデータベースやトランスジェニック 技術など、実験動物として多くの利点を持つメダカを材料として、生殖の中枢制御に関わるペプチドニューロン系に 関して国際的にも最先端の研究を行っています。 岡教授は、わが国だけではなく世界の動物学を先頭に立って牽引していて、このように動物学の発展に大きく貢献 した岡教授の研究は、学会賞としてふさわしいと判断されました。
(文責:生物科学専攻・准教授 朴 民根)
公益社団法人日本動物学会 学会賞を受賞関連HP
http://www.zoology.or.jp/html/04_infomembers/04_index.htm
―東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室―