2011/10/14

10/14 化学専攻の佐藤健太郎特任助教、化学コミュニケーション賞を受賞

化学コミュニケーション賞は、日本化学会など我が国化学系18学協会により組織されている日本化学連合により、世界化学年を記念して設置された賞で、「化学」に対する社会の理解を深めることに貢献した個人及び団体を顕彰し、その栄誉を称えるものです。

化学専攻の佐藤健太郎特任助教は、「ウェブ・書籍などを通じた化学コミュニケーション活動」の功績が認められ、個人部門での受賞に至りました。

佐藤特任助教は長年ウェブサイトを通じ、有機化学を中心とした様々な情報の発信に努め、一般から研究者に至るまで幅広い範囲の読者に化学の魅力を伝えてきました。

またこれまでに化合物の美、化学物質の安全性、医薬品業界に関するものなど3冊の著書を刊行し、いずれも好評を博しています。近年では講演やメディア出演もこなし、特に2010年ノーベル化学賞の際には、受賞対象となったクロスカップリング反応をテレビやラジオ、雑誌等でわかりやすく解説し、国民の理解増進に貢献しました。

現在佐藤特任助教はグローバルCOEプログラム「理工連携による化学イノベーション」に所属し、研究業績の対外発信などを積極的に行っています。社会と科学の関係について論議が喧しい中、両者の架け橋となる科学コミュニケーション活動の重要性は増す一方と考えられます。佐藤特任助教の今後のますますの活躍とさらなる発展を、心から期待いたします。

(文責:化学専攻特任教授 林輝幸)

 

 

 

―東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室―

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