2011/09/27

9/22 化学専攻菅裕明教授が第9回産学官連携功労者表彰式で「日本学術会議会長賞」を受賞

第9回産学官連携功労者表彰式が、平成23年9月22日に東京フォーラムにて行われた。本表彰は、大学、企業等における産学官連携活動において大きな成果を収め、また、先導的な取組を行う等の当該活動の推進に多大な貢献をした産学官連携の優れた成功事例に関し、その功績を称えることにより、我が国の産学官連携活動の更なる進展に寄与することを目的として、制定された制度である。毎年、本年9月に開催された第10回産学官連携推進会議が、各省庁からの推薦を受けた個人・グループ・団体の産学官連携にける実績を検討し、功績が顕著であると認められた個人・グループ・団体を「産学官連携功労者」として表彰することになった。本年度は、本研究科化学専攻の菅裕明教授と東大発ベンチャー企業のひとつであるペプチドリーム株式会社(以下、PD社)の連携により、創薬プラットフォーム技術RaPIDシステムを実用化した功績が認められ、表彰を受けた。このRaPIDシステムは、菅研究室(生物有機化学教室)で開発された技術であり、東大TLOから技術導入したPD社がさらに改良を進め、現在は「PDシステム」として確立されている。本システムが世界オンリーワンであることの強みを生かし、受託研究型ではなく、共同研究開発パートナーとして国内外のメガファーマ製薬企業と共同研究開発契約を結ぶ、バイオベンチャーの新たなビジネスモデルを構築したことが高く評価され、「日本学術会議会長賞」を受賞した。

 

 

―東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室―

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