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2011/08/19
8/19 化学専攻の窪田亮君が「第7回ホスト・ゲスト化学シンポジウム」ポスター賞受賞!
本年5月末に広島大学で開催された第7回ホスト・ゲスト化学シンポジウムにおいて、化学専攻博士課程2年の窪田亮君がポスター賞を受賞されました。本シンポジウムは、1985年の「クラウン化合物若手研究会」(東京・学士会館)からスタートし(1996年に「機能性ホスト-ゲスト化学研究会」、2006年には「ホスト-ゲスト・超分子化学研究会」に改称し国際会議開催)、現在では、若手超分子化学者の登竜門として知られています。
受賞研究テーマは「五種類の鏡像体対分子包接サイトを活かした単結晶ナノチャネル壁面上における位置選択的ゲスト分子配列」です。分子サイズのナノチャネル表面に特定の異性体分子を捕捉できる分子認識サイトをもつ超分子結晶(MMF: Metal-Macrocycle Frameworks)を合成し、内部に取り込まれた分子の振る舞いを明らかにしました。これまでは小分子の捕捉や活性化を主眼とした多孔性物質が注目を集めていましたが、本研究は、普通サイズの複数の異なる分子の捕捉・変換を目的としており、用途は大きく広がりつつあります。窪田君は、2010年にも「延世大BK21-化学GCOE合同シンポジウムポスター賞」や「第60回錯体化学討論会学生講演賞」を受賞しています。また、本学理学部で行われた「高校生のためのサイエンスカフェ本郷」にてTAを務めるなど、研究の面白さ・楽しさを伝える活動も行っています。
(文責:化学専攻 教授 塩谷光彦)
―東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室―