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2010/11/22
11/22 鍵裕之教授がアメリカ鉱物学会フェローに選出
地殻化学実験施設の鍵裕之教授が、2010年10月30日付けでアメリカ鉱物学会(Mineralogical Society of America, MSA)のフェローに選出されたとの連絡を受けました。本学理学系研究科では久城育夫名誉教授、村上隆教授、小澤一仁教授に続く授与となります。
アメリカ鉱物学会は1919年に設立され、アメリカを中心とする世界各国に会員を有する鉱物科学分野の国際的学会組織です。フェローの称号は鉱物学、結晶学、地球化学、岩石学等の分野において、顕著な研究業績を有する会員に与えられ、選挙によって全会員数の0.5%以下の会員に授与される規定になっています。鍵教授は分光学などの基礎化学的な研究手法を駆使して、天然ダイヤモンドをはじめとする高圧相鉱物の物性や生成過程の解明に多大な貢献をしました。今回のフェローへの選出は、これらの業績が高く評価されたものです。
また、鍵教授らが中心となって進めている、パルス中性子源を用いた地球や惑星内部における水素・水の存在状態の解明を目指した大型研究プロジェクトも進展を見せています。今後も、研究・教育における益々の活躍を祈念いたします。
(文責:地殻化学実験施設 施設長 長尾敬介)
―東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室―