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2009/06/25
第11回ピサ会議若手科学者賞受賞 素粒子物理国際研究センター 博士課程 内山雄祐氏
素粒子物理国際研究センター森研究室の博士課程大学院生 内山雄祐氏は、 5月にイタリアエルバ島で開かれた先端測定器に関する第11回ピサ会議に 参加して研究発表を行い、Young Scientist Awardを受賞しました。 ピサ会議(Frontier Detectors for Frontier Physics, 11th Pisa Meeting on Advanced Detector)は 素粒子物理学実験および周辺領域に 用いられる測定器・測定技術の最新の話題について、最前線で活躍する 世界中の研究者が集まり発表、議論する国際会議で、3年に一度イタリアの エルバ島にて開催されます。 11回目となる今回は300名近くの研究者が参加し、 今後の素粒子物理学における測定技術の方向性に関して活発に議論が行われました。 ここでは若手による優秀な研究を奨励するため、若手研究者の発表の中から3つが選ばれて 「NIM-A Young Scientist Award」が授与されます。 内山氏は本センターが主導して行っているMEG実験(*)で使用される 液体キセノン検出器を用いたガンマ線測定の詳細な解析方法について発表しました。 液体キセノンは新しいタイプの検出器の媒体として注目されていて、現在様々な 実験における使用が研究されています。 MEG実験では世界に先駆けて大型の 液体キセノン検出器を開発し、実用化に成功しました。 この新しい検出器について 高い分解能を達成する解析手法を確立し、実際に取得されたデータを用いてその優れた性能を 示した内山氏の研究成果が高く評価され今回の受賞となりました。 詳しくはこちらをご覧ください.http://www.icepp.s.u-tokyo.ac.jp/news/uchiyama_prize_09/index.html
―東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室―