2008/11/01

10/31 SVP Colbert Award 地球惑星科学専攻 博士課程2年 平沢達矢氏

 

地球惑星科学専攻 博士課程2年 平沢達矢氏がSVP Colbert Awardを受賞されました。

10月15日から18日にかけてアメリカ・クリーブランドで開催された古脊椎動物学会(The Society of Vertebrate
 Paleontology)において、地球惑星科学専攻博士課程2年の平沢達矢氏の研究発表(ポスター)がEdwin H. and
 Margaret M. Colbert Awardを受賞しました。

SVPは古脊椎動物学の分野における最大の学会であり、Colbert Awardは学生のポスター発表のうち研究内容および
口頭でのプレゼンテーションを審査基準として最も優秀なものに授与されます。本学会からの受賞は、日本の研究機関と
しては初めてとなります。

平沢達矢氏は、修士課程より獣脚類恐竜(鳥類に至る系統)における呼吸器の進化を研究テーマに掲げており、海外の大
学,博物館において化石標本の調査活動を展開しています。現生の鳥類は気嚢システムを獲得したことにより効率の良い
呼吸器を持つようになっていますが、その起源については不明な点が残されています。平沢氏は、羊膜類では胸郭の変形
運動が呼吸における主要なポンプとなっていることに着目し、胸郭の進化を追跡しました。今回の賞は、豊富なデータ
量に加えて、研究の独創性、将来性が高く評価されたものと思われます。

The Society of Vertebrate Paleontology
http://www.vertpaleo.org/
http://www.vertpaleo.org/meetings/2008colbertawardwinner.cfm




―東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室―

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