2008/08/22

8/22 GE&Science賞 生物化学専攻 今井猛特任研究員


生物化学専攻の今井 猛特任研究員がGEヘルスケア社とScience誌の共催によるGE&Science賞を受賞しました。

「GE&Science賞」は学位取得直後の優秀な若手研究者を支援するために1995年に創設されました。分子生物学の分野で特に優れた業績を挙げ、博士号を取得したばかりの若手研究者を表彰しています。

今井特任研究員は、哺乳類の脳において複雑な神経回路が形成される分子機構を解明するため、マウス嗅覚系をモデル系として、神経細胞の軸索が正しい場所に配線される分子機構を研究してきました。マウス嗅覚系には匂い識別能の異なる約1,000種類の嗅神経細胞が存在し、それらはその軸索を脳の約1,000箇所の接続先に正しく配線します。今井特任研究員は博士論文 (2006年、生物化学専攻)でその分子機構について明らかにしました。この発見は嗅覚系のみならず、中枢神経系全般における回路形成の基本原理を理解する上で重要なヒントを与えるものです。今回の受賞はその博士論文が高く評価されてのものです。

GE&Science賞
http://www.sciencemag.org/feature/data/prizes/ge/index.dtl

 

 

―東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室―

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