第3回高校生のための「サイエンスカフェ本郷」

第3回高校生のための「サイエンスカフェ本郷」

このたび東京大学大学院理学系研究科・理学部では、高校生のための「サイエンスカフェ本郷」を始めることになりました。高校生の皆さんがサイエンスのフロンティアに触れるなかで、自然の不思議と魅力を感じてもらいたいと思っています。研究に夢中になって取り組んでいる若手研究者を囲んで、気さくにサイエンスや研究生活のことについて語り合う会です。サイエンスに興味のある方、理科の授業では物足りない方、将来サイエンスの研究をしてみたいと思っている方は、ぜひ参加してください。

砂がつくる豊かな世界
-粒の「大きさ」からわかる身近な科学-

第3回高校生のための「サイエンスカフェ本郷」チラシ

皆さんはお赤飯を食べるとき、ごまと塩を均等に混ぜようとしてうまく混ざらない、そんな経験をしたことはありませんか?ごまは上に塩は下にたまってしまいます。なぜ、このような事が起きるのでしょう? 他にも、缶から飴を出そうとしたら、うまく出すことができなかった、そんな経験をした人もいるかもしれません。

その理由は、これらのものにはっきりとした「大きさ」があるためです。こういった物体を物理学では「粉体」と呼びます。ではここで「大きさ」とはいったいどのような意味を持つのでしょう? 例えば「粉体」と、砂糖水のような「液体」は何が違うのでしょうか? 今回の講演ではその違いを説明すると共に、粉体がひきおこす不思議な現象を紹介したいと思います。

私たちは高度に進んだ科学技術の恩恵を受けています。しかしその一方で、科学がまだ解き明かすことのできない問題も沢山残されているのです。「身近なことほどよくわからない」。この言葉は科学の世界では、より説得力を増します。是非一緒に、身近な科学の謎に迫ってみませんか?

講演者

辰巳創一

辰巳創一 理学系研究科物理学専攻 博士課程3年生

  • 2005年4月~ 日本学術振興会特別研究員DC1
  • 専門分野:粉体物理(パターン形成)

日時

2007年12月22日(日) 13:00~16:00(12:30開場)

会場

東京大学本郷キャンパス 理学部1号館2階小柴ホール

対象

高校生 定員50名 参加費無料

主催

東京大学大学院理学系研究科・理学部

問い合わせ先

東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室

電話:
03-5841-7585
E-mail: