東大理学部 高校生のための夏休み講座 2015

東大理学部 高校生のための春休み講座 2015

8月17日(月)

講義1
DNA暗号解読技術から読み解く生命のしくみ
生物化学科 上村 想太郎 教授
上村想太郎
— 経歴 —
早稲田大学大学院理工学研究科博士課程修了、米国スタンフォード大学博士研究員、東京大学薬学部助教、JSTさきがけ研究者、理化学研究所ユニットリーダー、チームリーダーを経て2014年より現職。博士(理学)。

近年、テレビや雑誌などでDNAや遺伝子に関する言葉を耳にすることも多くなったと思います。DNAとはデオキシリボ核酸という化学物質の略称で、生物のあらゆる情報が書かれた暗号です。この暗号を解読することでDNA鑑定などの犯罪捜査や医療診断、創薬の開発まであらゆることがわかります。近年爆発的にDNA暗号の応用が社会に広がったのも実はDNA暗号を解読する技術が大きく発展したからなのです。講義では一般にあまり知ることのできないDNA暗号解読技術を紹介し、これからのDNA技術の将来向かう先についてお話しします。

講義2
合成化学:錬金術から最先端化学まで
化学科 イリエシュ・ラウレアン 准教授
イリエシュ・ラウレアン
— 経歴 —
東京大学大学院理学系研究科化学専攻博士課程修了、 東京大学大学院理学系研究科助教を経て2014年より現職。理学博士。

ビニール袋、ポリエステル衣類、医薬品など、我々の身近にあるものの多くは「合成化学」と呼ばれる手法を用いて、自然に存在する化合物(例えば石油)から人工的に作られたものです。合成化学は「錬金術」、つまり卑金属を黄金に変換するために行われていた技術から生まれ、現在では様々なものを化学反応によって生み出すことができるようになりました。化学は危険で、健康を害し、環境汚染を引き起こす等、悪いイメージを持っている人が多いかもしれません。しかし、最近は安全性や廃棄物に配慮した環境調和型反応が発達しており、私達はより安全に、そして簡便に化学反応を行うことができます。本講義では、合成化学の歴史、錬金術時代から現代の環境調和型化学までの発展についてお話しします。