東大理学部 高校生のための春休み講座 2015

東大理学部 高校生のための春休み講座 2015

4月3日(金)

講義1
海洋生物を活用する生命科学
~海洋生物からマウス・ヒトへ~
生物学科 赤坂 甲治 教授
赤坂甲治教授
— 経歴 —
東京大学大学院理学系研究科動物学専攻博士課程修了、日本学術振興会奨励研究員、東京大学理学部動物学教室助手、広島大学理学研究科数理分子生命理学専攻助教授・教授を経て2004年から現職。博士(理学)。

生物は共通の祖先から進化してきました。したがって、すべての生物は共通のしくみで生きています。そのため、どの生物で得られた研究成果も、ヒトに役立てることができます。海洋生物は単純なものが多く、多様です。その多様で単純な生物の中から、研究に適した生物を選んで実験をすれば、研究が飛躍的に進むのです。ノーベル賞に貢献した海洋生物も多くいます。講義では、海洋生物の特徴を活かした研究を紹介します。理学系研究科附属の海洋生物を研究・教育する臨海実験所がある三浦の海は、世界でも最も生物種が多いところです。その理由についても紹介します。

講義2
アイスセブンティーンを探せ!
附属地殻化学実験施設 小松 一生 准教授
小松一生准教授
— 経歴 —
東北大学大学院理学研究科地学専攻博士課程終了、英国エジンバラ大学博士研究員、東京大学大学院理学系研究科附属地殻化学実験施設 特任講師を経て2012年より現職。博士(理学)。

1963年に出版されたSF小説-カート・ヴォネガット・ジュニアの「猫のゆりかご」-の中に、全ての生命体を滅亡に追い込む”アイスナイン”と いう恐ろしい物質が登場します。この”アイスナイン”という名前は、この小説が書かれた当時、酸素や水素の配列がそれぞれ異なる氷がすでに8種類まで知られていたことに由来します。現在では、アイス9どころかアイス16までの存在が確認されています。この講義では、驚くべき多様性を持つ氷の姿を概観し、次のアイス17がどのような条件で見つかるか、予想してみます。