東大理学部 高校生のための夏休み講座 2014

東大理学部 高校生のための春休み講座 2014

8月21日(木)

講義1
超原子:原子でつくる新しい物質単位
化学科 佃 達哉 教授
佃 達哉
— プロフィール —
東京大学大学院理学系研究科化学専攻博士課程修了、理化学研究所基礎科学特別研究員、東京大学大学院総合文化研究科助手、分子科学研究所助教 授、北海道大学触媒化学研究センター教授を経て2011年より現職。博士(理学)。

金やアルミニウムなどの金属片を1ナノメートル(100万分の1ミリメートル)程度まで 微細化すると、我々の常識を覆す新しい性質を示すようになります。 さらに、金属微粒子の構造や性質は、ある原理に従って構成原子の個数ととも に劇的に変化します。 特に安定な微粒子は「超原子」と呼ばれ、通常の原子で見られるような周期的な構造をもっています。 超原子は、新しい機能 をもつ物質を作る際の構成単位として期待されており、活発な開発研究が進められています。
この講義では、超原子の作り方やその美しい形・特有の性質についてお話しします。

講義2
見えないものを見る ~異常感知能力を鍛えて電子の世界を覗く~
物理学科 高山 あかり 助教
高山 あかり
— プロフィール —
東北大学大学院理学研究科物理学専攻博士課程修了後、東北大学原子分子材料科学高等研究機構(WPI-AIMR)での学振特別研究員(PD)を経て、2014年より現職。博士(理学)。

携帯電話やコンピュータなど、私たちが日常で使用している電子機器は、『電子の動き』を利用して動作しています。 電子機器の性能をさらに高くするには、電子の状態を詳しく調べ、電子の動きを精密に制御する必要があります。 電子はとても小さいので、そう簡単に見えるものではありませんが、電子のわずかな状態の違いを調べることも重要です。
講義では、『見えないものを見る』ための実験装置のしくみや、『電子のわずかな状態の違い』に気付くため、五感を研ぎ澄ませた『異常感知能力』をどのように研究に役立てるのかをお話しします。