東大理学部 高校生のための夏休み講座 2014

東大理学部 高校生のための春休み講座 2014

7月24日(木)

講義1
地球内部からの熱い手紙 ~地球の熱史解読と未来の地球~
地球惑星環境学科 小澤 一仁 教授
小澤 一仁
— プロフィール —
東京大学大学院理学系研究科地質学専攻博士課程修了、東京大学理学部助手、准教授、岡山大学地球内部研究センター教授を経て2000年より現職。理学博士。

私たち人類を含む生物は、大気や海洋といった0±50℃の流体の世界の中に生きています。 一方で地球内部は、人間が容易に近づくことのできない高温高圧の世界です。 現在の地球のあり方を理解し、そしてその未来を予測するためには、こうした高温高圧の世界で何が起きていたのかを知る必要があります。 特に重要なのが、地球内部の現象を駆動する熱の蓄積、生成、輸送、放出です。 こうした熱の振る舞いの結果である岩石は、さまざまな時代に地球の表面にもたらされ我々が手にすることができる、いわば地球内部からの手紙です。
講義では、こうした岩石から熱情報を解読することで得られる地球の熱状態の変遷とそのしくみについてお話します。

講義2
創成直後の宇宙を探る
物理学科 -附属原子核科学研究センター- 濱垣 秀樹 教授
濱垣 秀樹
— プロフィール —
東京大学大学院理学系研究科物理学専攻修士課程終了、東京大学原子核研究所助手、東京大学大学院理学系研究科附属原子核研究センター助手、助教授、准教授を経て、2012年より現職。理学博士。

私たちが棲む宇宙が138億年程前にビッグバンにより創成されたという話は、聞いたことがあると思います。 誕生直後の宇宙(原始宇宙)は現在の宇宙とは力も構成要素も異なる隔絶した世界であったが、誕生直後10万分の1秒以内に起きた数回の大変遷(相転移)を経て、現在の宇宙の基礎が作られたと考えられています。 大型加速器を用いた実験や宇宙観測によって、原始宇宙の 変遷を探る研究が進められています。
講義においては、原始宇宙のダイナミックな様相と、それを探る試みの現在の到達点、今後の研究の展望について、出来るだけ平易に紹介します。