東大理学部 高校生のための春休み講座 2014

東大理学部 高校生のための春休み講座 2014

理学。それは自然の真理を追究する基礎科学です。 東京大学理学部では世界をリードする Top Scientists による高校生のための特別授業を公開します。 受講された方全員に、東京大学理学部シャープペンを差し上げます。 ぜひ、ご参加ください。

近藤先生の講義で紹介があった論文

Assessing "Dangerous Climate Change": Required Reduction of Carbon Emissions to Protect Young People, Future Generations and Nature は下記からご覧いただけます。

日時

2014年 4月2日(水)・3日(木)両日ともに13:00-16:00

タイムスケジュール
13:00-13:05 冒頭挨拶
13:05-14:05 講義1
14:05-14:25 質疑応答
14:25-14:40 休憩
14:40-15:40 講義2
15:40-16:00 質疑応答

4月2日(水)

講義1
分子レベルのものづくり ~デザインで勝負!~
塩谷光彦先生 理学系 化学科 教授
塩谷 光彦
— 略歴 —
東京大学大学院薬学系研究科薬学専攻博士課程中退、広島大学助手、分子科学研究所助手、広島大学講師、助教授、分子科学研究所教授を経て1999年より現職。薬学博士。

化学者の大きな夢の一つは、分子を思い通りにデザインし作ることです。 分子は100余りの元素から作ることができ、そのサイズ、形、性質は、元素の組合せと並べ方によって決まります。 そこに、さらに場と時間軸を設定すると、分子は生き生きと動きだし、時には思いがけない変身もします。 講義では、"分子レベルのものづくり" という観点から、自然が教えてくれるナノメートルの世界のものづくり、超分子化学の誕生と新展開、研究現場での新しい挑戦について紹介し、分子を自在にデザインすることの楽しさをお伝えしたいと思います。

講義2
太陽系外のさまざまな惑星たち 
生駒大洋先生 理学系 地球惑星物理学科 准教授
生駒 大洋
— 略歴 —
東京工業大学大学院理工学研究科地球惑星科学専攻博士課程修了後、日本学術振興会特別研究員、東京工業大学大学院理工学研究科助教、仏国ニース天文台客員研究員を経て、2012年より現職。博士(理学)。

太陽系は、太陽という恒星の周りを8個の惑星が回っている惑星系です。 宇宙には、太陽系以外にもたくさんの惑星系があることが分かっています。 これまでに確認された惑星の数は約1000個に及びます。 こうした惑星は「系外惑星」と呼ばれます。 最近では、単に系外惑星が発見される時代から、さらに系外惑星の内部や大気の情報が得られる時代になりました。 そうして分かった系外惑星の姿は実にさまざまです。
講義では、系外惑星の内部や大気を「見る」方法と、それによって分かってきた系外惑星の多様さについてお話しします。

4月3日(木)

講義1
地球温暖化とエアロゾル
近藤豊先生 理学系 地球惑星環境学科 教授
近藤 豊
— 略歴 —
東京大学大学院理学系研究科地球物理学専攻博士課程中退。名古屋大学太陽地球環境研究所 助手・助教授・教授、東京大学先端研 教授を経て2011より現職。理学博士。

最近の100年間に二酸化炭素が急激に増加したことにより、平均気温が約0.8度上がったことをはじめとして、様々な影響が地球のシステムに生じています。 この講義では、「今後さらに地球温暖化が進むということが、なぜ言えるのだろうか?」という基本的な問への答えにはじまり、今後の気候変動により生じうる地球の重要な変化について話します。 二酸化炭素などの温室効果気体以外に、直径わずか1ミクロン以下の微粒子であるエアロゾルも太陽光エネルギーの再配分を通して気候に大きな影響を及ぼしています。 地球温暖化を正確に予測するためには、エアロゾルの気候への影響も詳しく調べる必要があります。 エアロゾルについても、最近の研究でわかってきたことをお話しします。

講義2
量子テレポーテーション?!
村尾美緒先生 理学系 物理学科 准教授
村尾 美緒
— 略歴 —
お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士課程修了、博士研究員として、米国ハーバード大学、英国インペリアルカレッジ、理化学研究所を経て、2001年より東京大学大学院理学系研究科助教授。 2007年より現職。博士(理学)。

スタートレックなどでもおなじみのテレポーテーションは、瞬間移動をするための空想上のSFツールですが、極微小の世界を支配するルールである量子力学のもとでは、ある意味で似たような作用をする量子テレポーテーションが実際に存在し、ナノテクを駆使した実験が盛んに行われています。 量子テレポーテーションの実現には、アインシュタインをも悩ませたエンタングルメントと呼ばれる遠隔作用をする量子の世界にしかない部品が必要です。 この部品を使うと、因果関係にちょっとした細工を行うことも可能となります。 講義では、量子テレポーテーションに関わる「?」を「!」にします。

会場

地図

東京大学本郷キャンパス 理学部1号館 小柴ホール

定員

各日150名(事前申込制・先着順)
※両日ともに受講されることをお奨めいたします。

参加費

無料

対象

高校生 ※中学生も参加可能 

持ち物

筆記用具・ノート ※講義の撮影・録音はご遠慮いただいております。

申込方法

申込フォーム(先着順)

  • 4月2日(水) ※定員を超えましたので受付は終了いたしました。
  • 4月3日(木) ※定員を超えましたので受付は終了いたしました。

※注意事項:
  1. 必要事項をすべてご記入いただいた方は、ご参加いただけます。
    (学年・学校名は4月からのものをご記入ください。)
  2. 申込みをした後、メールアドレスに申込み履歴・確認メールは送信されません。ご了承ください。
  3. 参加証を受信するアドレスが携帯の場合、パソコンからのメールを受信できる設定にあるかご確認をお願いします。参加証が届かない可能性がございます。
  4. 定員人数を超過した場合、申込みを締め切ります。
  5. 当日は参加証メールを携帯やプリントアウトで確認できる状態でお持ちください。
※ご案内の時期について:
  1. 3月2日(日)までにお申込みをいただいた方:
    3月6日(木)までに、参加証メールを配信いたします。
  2. 3月3日(月)から3月16日(日)までにお申込みをいただいた方:
    3月20日(木)までに、参加証メールを配信いたします。
  3. 3月23日(日)までにお申込みをいただいた方:
    3月27日(木)までに、参加証メールを配信いたします。

申込締切日

申込み締切:3月23日(日)(先着順。各日とも定員を越えた場合は締め切ります。)

プレゼント

受講された方全員に、東京大学理学部ロゴ入りシャープペンを差し上げます。
プレゼント

主催・問い合わせ先

東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室

TEL 03-5841-7585
E-mail