東大理学部 高校生のための夏休み講座 2013

東大理学部 高校生のための夏休み講座 2013

7月24日(水)

講義1
ケミカルデバイス~分子の積み木細工で光や電子を操る~
西原寛先生 理学系 化学科 教授
西原寛先生
— プロフィール —
東京大学大学院理学系研究科化学専攻博士課程修了、慶応義塾大学理工学部助手、ノースカロライナ大学客員研究員、専任講師、助教授を経て、1996年より現職。理学博士。

蚊は数ミリメートルの小さな身体なのに、暗闇で人を察知して、そっと皮膚に止まって、凝固しないように血を吸い取るなど、凄いことができます。 そこにはナノメートル(10-9m) サイズの分子が持つ機能の連鎖が精密に組み込まれているのです。 光合成や視覚なども、光を感じる分子を用いた機能分子の連鎖系です。 このような天然の匠の技を人工の分子でも作れたら何と素晴らしいことでしょう。 講義では、光合成を司る生体部品と人工分子を連結して光センサーをつくる試みなど、分子の積み木細工で光や電子を操るナノサイエンスを紹介します。

講義2
生きている細胞の中の活動を目で見てみよう
中野明彦先生 理学系 生物学科(植物学) 教授
中野明彦先生
— プロフィール —
東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻博士課程修了。国立予防衛生研究所研究員、米国カリフォルニア大学バークレー校博士研究員、東京大学理学部講師、助教授、理化学研究所主任研究員を経て2003年より現職。理研も引き続き兼務。理学博士。

生命の最小単位は細胞です。細胞の中では多数の分子がダイナミックに動きながらさまざまな機能を営んでいます。 その動きを生きた細胞の中で見ること−ライブセルイメージングが,下村先生が発見したクラゲの蛍光タンパク質(緑色蛍光タンパク質)などの利用と顕微鏡技術の発達によって,きわめて精細に可能になりつつあります。 私たちは,日本の技術を結集して超高性能の顕微鏡を開発し,細胞内でタンパク質がお互いに仕分けされながら目的地へ移動する様子を高速で観察することに成功しています。 この技術を使って世界の大論争を解決し,教科書を書き換える発見をしたことなどについて話そうと思います。

※受付は終了いたしました。