東大理学部 高校生のための春休み講座 2013
東大理学部 高校生のための春休み講座 2013
理学。それは自然の真理を追究する基礎科学です。 東京大学理学部では世界をリードする Top Scientists による高校生のための特別授業を公開します。 受講された方全員に、東京大学理学部シャープペンを差し上げます。 ぜひ、ご参加ください。
日時
2013年4月1日(月)・2日(火)両日ともに13:00-16:00
タイムスケジュール | |
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13:00-13:05 | 冒頭挨拶 |
13:05-14:05 | 講義1 |
14:05-14:25 | 質疑応答 |
14:25-14:40 | 休憩 |
14:40-15:40 | 講義2 |
15:40-16:00 | 質疑応答 |
- 挨拶: 研究科長・理学部長 相原博昭
- 司会: 科学コミュニケーション准教授 横山広美
4月1日(月)

動物のからだは様々なかたちをしており、よく見るといろいろな部分から構成されています。さらに背側では、とさかやひれの存在や独特の色や模様により腹側とは明確に区別されている場合が多いです。これらは、捕食、逃避、繁殖などに非常に重要で、進化的に淘汰された動物種に特異的な形質でもあります。これらの形質はすべてゲノムに刻まれた情報によってつくられます。
講義では、動物の体型や背と腹の特徴がつくられるしくみを身近なメダカや熱帯魚を用いてお話しします。

量子というのは世の中を作っているものの最小単位を言います。この極微小の世界で起こっていることはたとえ推理小説で書いても信じてもらえないよ うな不思議なことに満ちています。実際、量子の世界の法則を発見したアインシュタインやシュレーディンガーといった天才たちがこの奇怪な世界で自 分たちが予言したことに生涯悩まされ続けたのです。ところが今やそれらの奇妙な性質を積極的に利用して盗聴が不可能な量子暗号や夢の量子コン ピューターが作られようとしています。この講座ではこのような不思議な量子の世界へと皆さんを誘います
4月2日(火)

「月」が起こす潮の満ち引き・・・実は、この満ち引きに伴う潮の流れが、約1500年もかけて地球を一周する深層海洋大循環を駆動するのに重要な役割を果たしていることを皆さんはご存知でしょうか?深層海洋大循環は北から南へ冷たい深層水を運び、南から北へ暖かい表層水を運ぶことで、地球の温和な気候を形成するのに大きな役割を果たしています。もし、地球が「月」という衛星をもっていなかったら、人類の生存を可能にした地球の温和な気候は実現しなかったかも・・・という SFのような最近の研究結果のお話しをお楽しみ下さい。

顕微鏡を使って細胞の中を観察していると、雄大な大海原を爽快に泳ぐクジラの群れを思い起こします。クジラに小さな電波発信機をつけて、海深く泳ぐクジラの未知なる世界を、人工衛星で追うシステムのことです。私たちの体を構成する細胞のミクロの世界も、ホタルのタンパク質を使って光交信すると、我々の想像をはるかに超えたダイナミックな空間に遭遇します。ジェットコースターのようにレールの上を滑り動くタンパク質や、風船がしぼむように死んでいく細胞などを、光を使って観察してみましょう。
会場

東京大学本郷キャンパス 理学部1号館
西棟206号
定員
各日80名(事前申込制・先着順)
※両日ともに受講されることをお奨めいたします。
参加費
無料
対象
高校生 ※中学生も参加可能
持ち物
筆記用具・ノート ※講義の撮影・録音はご遠慮いただいております。
申込方法
4月1日(月)・2日(火)共に申込みが定員を超えましたので受付は終了いたしました。
ご確認頂き、メールを受け取れていない方は理学部広報室まで必ずご連絡をお願いいたします。
申込締切日
各日とも、定員に達し次第〆切ります。
プレゼント
受講された方全員に、東京大学理学部ロゴ入りシャープペンを差し上げます。
主催・問い合わせ先
東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室
TEL | 03-5841-7585 |
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