東大理学部 高校生のための春休み講座 2012
東大理学部 高校生のための春休み講座 2012
~世界をリードする Top Scientists による特別授業~
理学。それは自然の真理を追究する基礎科学です。 東京大学理学部では世界をリードする Top Scientists による高校生のための特別授業を公開します。 受講された方全員に、東京大学理学部シャープペンを差し上げます。 ぜひ、ご参加ください。
また、3月29日(木)は、講座終了後に現役学生ガイドによる東京大学キャンパスツアーを予定しております。
日時
2012年3月29日(木)・30日(金)両日ともに13:00-16:00
タイムスケジュール | |
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13:00-13:05 | 冒頭挨拶 |
13:05-14:05 | 講義1 |
14:05-14:25 | 質疑応答 |
14:25-14:40 | 休憩 |
14:40-15:40 | 講義2 |
15:40-16:00 | 質疑応答 |
16:00以降 | 3月29日(木)のみキャンパスツアーを予定 |
3月29日(木)

今回は、道管を通して、植物のからだづくりを考えてみたいと思います。道管はヒトの血管のような働きをする管で、植物のライフラインです。道管はどのようにしてできるのでしょうか?この管は、管状要素という細胞が特定の場所につくられたあと、死んで中身が抜けて管状になり、これがつながってできたものです。この連続的な管をつくるために、細胞間のコミュニケーション、遺伝子の働きの制御、細胞死の制御など、巧みな制御が行われます。なかには、動物では見られない植物だけがもつ秘密もあります。この秘密も含め、精緻かつ柔軟な体づくりのおかげで、ヒトの出現の遙か以前から植物は地球上で繁栄し続けているのです。
目で見る分子の動きと化学反応

化学は難しい?暗記物?分子って何、化学反応って何? 目に見えないからわからない?勉強して何の役に立つの?
Chemistry is easy!
今日は、学問と日常生活、そして未来を結びつける共通の言葉「分子」の働きについて考えてみましょう。
3月30日(金)

超伝導は電気抵抗ゼロで電気が流れる現象で、強力電磁石、リニアモーターカーなど多くの応用が期待され、実現されています。100年前に絶対温度4.2度において水銀で発見された超伝導は、46年後にいわゆるBCS理論として理論的に解明されました。しかし、20年前に銅酸化物で発見された絶対温度160度に達する「高温超伝導」はBCS理論では説明できず、物理学における未解決問題として残されています。本講義では、最先端計測手段により見えるようになってきた超伝導電子の振る舞いから、物理学が高温超伝導の本質にどこまで迫れるかについて解説します。

夏の夜に、南の空を見上げると、綺麗に見える「天の川」。その中心に、太陽の質量の400万倍という途方もない質量を持つ、超巨大なブラックホールが潜んでいます。さまざまな観測の結果、こうした超巨大ブラックホールは、現在の宇宙から初期宇宙まで、様々な銀河の中心領域に存在し、多様な現象の「黒幕」となっていることがわかってきました。宇宙観測が、さまざまな技術の進歩とともに、いかに発展し、いかに人類の知の地平を広げてきたか。超巨大ブラックホールとそれにまつわる活動現象の観測を題材にとりあげ、議論したいと思います。
場所
東京大学本郷キャンパス 理学部1号館 西棟206号(第3講義室)
定員
各日80名(事前申込制・先着順)
※両日受講可能。ただし申込は各日行ってください。
参加費
無料
対象
高校生 ※中学生も参加可能
持ち物
筆記用具・ノート ※講義の撮影・録音はご遠慮いただいております。
申込方法
申込は終了しました。
申込締切日
申込は締切ました。
プレゼント
受講された方全員に、東京大学理学部ロゴ入りシャープペンを差し上げます。
主催・問い合わせ先
東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室
TEL | 03-5841-7601 |
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