理学部の進学と就職 2017

~東京大学大学院理学系研究科キャリアシンポジウム~

理学系研究科に在籍をするみなさんと、進学と就職について考える会です。ぜひご参加ください。

日時

平成29年7月13日(木)18:45~20:30

場所

本郷キャンパス 理学部1号館2F 小柴ホール

プログラム

18:45 開演
18:45-18:50 大越 慎一 副研究科長 挨拶
18:50-19:20 「世の中のほとんどのことには『正解』は存在しない」
海老原 育子
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 ビジョンケア カンパニー 代表取締役プレジデント
19:20-19:40 「HAKUTOの挑戦とその先の展望」
中村 貴裕
株式会社ispace 取締役COO
19:40-20:00 「博士(理学)がビジネスコンサルをやると面白いワケ」
多田野 寛人
ボストン・コンサルティング・グループ(BCG) コンサルタント
20:00-20:25 質疑応答
20:25-20:30 田近 英一 教務委員長 終了挨拶

司会:理学部広報室

参加対象者

大学院理学系研究科大学院生、理学部生、教養学部生

講演要旨

海老原 育子

ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 ビジョンケア カンパニー 代表取締役プレジデント
「世の中のほとんどのことには『正解』は存在しない」
海老原 育子

理系に進んだということは、みなさんの将来のキャリアの可能性を広く持てているということになります。それでは、在学中に何を考えて磨いておけば、その後研究に進むにせよ他の仕事をするにせよ役に立つのでしょうか?私の経験と他の人たちと関わってきた経験からお話ししようと思います。キーフレーズは「世の中のほとんどのことには『正解』は存在しない」です。

経歴:
1990年東京大学大学院理学系研究科化学専攻修士課程修了、修士(理学)。同年4月住友スリーエム株式会社(現スリーエムジャパン株式会社)入社。1999年スリーエム米国本社に転籍。2013年ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社入社。2016年9月より現職。

中村 貴裕

株式会社ispace 取締役COO
「HAKUTOの挑戦とその先の展望」
中村 貴裕

人類初の月面探査レース「Google Lunar XPRIZE」に参加している日本の民間月面探査チーム「HAKUTO」の講演。民間組織による月面無人探査を競う総額3,000万ドルの国際賞金レースです。ミッションは、月面に純民間開発の無人探査機を着陸させ、着陸地点から500m以上走行し、高解像度の動画や静止画データを地球に送信すること。現在、SpaceIL(イスラエル)、Moon Express(アメリカ)、Synergy Moon(インターナショナル)、TeamIndus(インド)、HAKUTO(日本)の5チームがレースの最終フェーズに参加しています。講演では、「HAKUTO」後の展望についてもお話しさせていただきます。

経歴:
2006年:東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻修士課程修了、修士(理学)。修論テーマ:原始太陽系星雲における高温凝縮物の凝縮と集積。
2006年4月:アクセンチュア株式会社に入社し、主に経営コンサルティング本部で従事。2011年9月:株式会社リクルートに転職(その後分社化により株式会社リクルート住まいカンパニー)、新規事業開発室で従事。2011年1月より当初は、ボランティア・副業としてispace/HAKUTOにジョインし、2015年2月よりフルタイムとして現職。

多田野 寛人

ボストン・コンサルティング・グループ(BCG) コンサルタント
「博士(理学)がビジネスコンサルをやると面白いワケ」
多田野 寛人

「博士からなぜコンサルに?」とよく聞かれます。これは「サイエンスとビジネスは別物」という前提があるようですが、私にとってコンサルへの就職は研究で の経験と繋がっているものでした。ビジネス現場での意思決定は、事実に基づくロジカルな議論から下されるものであり、そのプロセスはサイエンスのものと変わらないからです。

経歴:
2012年東京大学大学院理学系研究科生物科学専攻博士課程修了、博士(理学)。同年4月ボストン・同年ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)入社。ハイテク、エネルギー、消費財、ヘルスケアの領域にて、中長期戦略策定、新規事業立ち上げ等の幅広いテーマを経験。近年は金融領域のプロジェクトを中心に参画。

主催

東京大学大学院理学系研究科 教務委員会・広報委員会

問い合わせ先

東京大学大学院理学系研究科 広報室

電話 03-5841-7585
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