理学部の進学と就職 2016
理学系研究科に在籍をするみなさんと、進学と就職について考える会です。ぜひご参加ください。
日時
平成28年6月20日(月)18:00~20:00
場所
プログラム
18:00 | 開演 |
---|---|
18:00-18:10 | 星野 真弘 副研究科長 挨拶 |
18:10-18:20 | 『理学系研究科での就職支援』 長谷川 哲也 教務委員長 |
18:20-18:50 | 『サイエンスを原点に考える生き方』 ~企業内研究者として、企業人として~ 浅見 正弘 富士フイルム株式会社 取締執行役員 知的財産本部長 |
18:50-19:10 | 『人生未定』 賀沢 秀人 グーグル株式会社 シニアエンジニアリングマネージャ |
19:10-19:30 | 『進路選択の際に悩んだこと、考えたこと、行ったこと』 奥村 大河 株式会社日立製作所 研究開発グループ・研究員 |
19:30-19:55 | 質疑応答 |
19:55-20:00 | 終了挨拶 |
参加対象者
大学院理学系研究科大学院生、理学部生、教養学部生
講演要旨
浅見 正弘

私は修士課程修了後、化学会社に就職しました。天文と化石採集に熱中した高校時代から大学の教養課程の間、
世界の本質を知るため理学部で学びたいと思っていました。化学教室に進み、博士課程への進学か、就職かで
悩みましたが、課題が明確な企業での研究を選び、天体撮影で親しんだ写真の会社に就職しました。研究所で
約20年写真感光材料開発に従事し、写真事業の縮小後は、様々な新規事業開発、全社研究開発統括、
そして知的財産本部と担当が変わり、現在に至っています。
理学部で学び、身に付けたことで一番大事だと思うのは、サイエンスとは何か、研究とは何か、
といったことを考え続け、そこに原点を置く生き方を目指そうという姿勢です。
就職して様々な仕事に従事すると、その時々で目先の価値を追い求めたり、行きがかりやしがらみで
不本意な道を選んでしまったり、いろいろなことが起きます。そうした中で確かな最後の拠り所を失わずに
生きることは極めて重要なことだと思います。理学部で学んだ「サイエンスを原点に考える」ことが
今も人生の指針となっているのです。
経歴:
1980年 東京大学大学院理学系研究科化学専攻修士課程修了。
同年4月 富士写真フイルム株式会社入社 足柄研究所配属。
2004年 デジタル&フォトイメージング材料研究所副所長。
2006年 知的財産本部長。
2008年 執行役員。
2009年 先端コア技術研究所長。
2013年 取締役執行役員 R&D統括本部長。
2015年 同 知的財産本部長 (現在に至る)
賀沢 秀人

大学院を卒業後、全く予想していなかった人生を歩んできました。振り返ってつくづく感じるのは偶然が果たした役割の大きさです。目標を立て努力することは無論大事ですが、偶然にたいする準備がなければ、折角の努力も単なる博打になりかねません。とはいえ、どんなに準備しても偶然はなくなりませんし、そもそも偶然のない人生などつまらないものです。本講演では、不確実な世の中で楽しく人生を送るためのちょっとした心構えをお話します。
経歴:
1997年 東京大学大学院理学系研究科 物理学専攻修士課程修了。
同年 日本電信電話株式会社入社。コミュニケーション科学基礎研究所配属。
2006年 奈良先端科学技術大学院大学 博士課程修了。
同年 グーグル株式会社入社。現在 機械翻訳技術の研究開発に従事。 博士(工学)。
奥村 大河

学生時代に分析装置の一つとして電子顕微鏡を使用し、現在はそれを作る立場として研究開発業務に従事しています。在学中は進路についてたびたび悩み、最終的には就職という道を選択しましたが、その過程で「人生において重要なことは何か」を真剣に考えました。学生時代に深慮したこの問いが現在も将来設計における軸となっています。皆さんと同様に将来について現在も悩み続けており、最良の進路選択について一緒に考えたいと思います。
経歴:
2014年3月 東京大学大学院理学系研究科 地球惑星科学専攻 博士課程修了。
同年4月 株式会社 日立製作所 研究開発グループ 入社。 博士(理学)。
主催
東京大学大学院理学系研究科 教務委員会・広報委員会
問い合わせ先
東京大学大学院理学系研究科 広報室
電話 | 03-5841-7585 |
---|---|
メール |