DATE2020.11.27 #イベント
一緒に理学の未来を作りませんか。
東京大学理学部では世界をリードする Top Scientists による高校生のための特別授業をオンラインで公開します。 ぜひ、ご参加ください。
(終了しました本講演の動画は、理学系研究科・理学部YouTubeチャンネルよりご視聴いただけます。各動画へのリンクをクリックしてご視聴ください)
日時
- 2020年12月26日(土)13:00~12月27日(日)終日
冒頭挨拶
講義内容
講義1

この講義ではまず、自然数の間では割り算ができることを、自然数の最も
重要な性質である数学的帰納法を用いて確認します。それから、いつかは
ゼロになるのだけれど、なかなかゼロにならない自然数列を考えます。こ
の自然数列がいつかはゼロになることを見るには、少し高度の数学的帰納
法が必要です。
講義2

原子の更に奥に位置する原子核は陽子と中性子から構成され、 固体、 液体、気体とも異なる不思議な物質です。この小さな物質では、我々になじみのある古典力学とは異なる量子力学が支配しています。実はこの極微の世界でエネルギーが解放されることで、宇宙の星が輝き、またその熱により重い元素が合成されていきます。不思議な原子核の性質を調べることで明らかにする元素の起源の研究についてお話しします。
講義3

宇宙の時間スケールは人間の歴史よりもはるかに長く、私たちが宇宙の進化を直接「見る」ためには、シミュレーションによってコンピュータの中に宇宙を再現する必要があります。日本の最新のスーパーコンピュータ「富岳」や国立天文台の天文学専用スーパーコンピュータ「アテルイ」について、また、スーパーコンピュータを使った銀河進化シミュレーションと、そこからわかった銀河の仕組みについてお話しします。
講義4

日本列島は4つのプレートが収束する珍しい場所です。そのプレート運動が日本の地殻内部構造に大きな影響を与えます。プレートの擦れ違いによって地震が頻繁に発生します。長い地質学学的な時間において同じ断層が繰り返し動き、100 km以上のずれを示すものもあります。また、深いところでは、上方に分布する岩石の重さによる圧力と地球内部から伝わる熱が高くなり、岩石は粘土と同様に粘っこい流体のように振る舞い、地層が曲がった褶曲などの地質構造が形成します。プレートが擦れ違う具体的なプロセスを調べるのに、かつて地球内部にあって、その後地表まで上昇した岩石を調べることが有用です。
講義5
ダイアモンド、グラファイト、フラーレンなど,炭素には様々な形が存在します。これらの物質は同じ炭素でできているのにも関わらず、その繋がり方,形の違いに応じて、見かけや性質が全く異なってきます。では、これらの多様な炭素の形を、フラスコの中で意のままに作り出すことはできないでしょうか?1メートルの10億分の1、ナノメートルの世界で、どうしたら合理的かつ精密に炭素の形をデザイン・合成できるでしょうか?講義では、これらの問いに対する我々のアイディアと取り組みを含めた炭素の造形の世界について紹介します。
講義6

カブとキャベツが交雑して、セイヨウナタネという新種が誕生しました。油がたくさん採れる植物です。しかしこのように種(しゅ)の壁を超えることは稀で、植物でも動物でも、ふだんは同じ種同士で受精を行います。偶然に種の壁を超えて受精すると、異なるゲノムが交わり、親が持たない性質をもつ新種が誕生することがあります。とても興味深い現象ですが、そもそも種の壁とは何なのでしょうか?それは分子がつくる鍵と鍵穴として定義できます。種の壁のしくみを理解し、打破することで理解の実証を目指す研究を紹介します。
参加費
無料
対象
高校生、中学生向け講演ですが、今回は小学生・大学生・大学院生・一般の方も参加が可能です。
申込方法
申込フォーム(お申し込みは終了しました。ありがとうございました)
12月25日(金)にお申し込みをいただきましたすべての方々に、視聴のURLをお送りいたします。どうぞよろしくお願いいたします。
※注意事項
- 必要事項をすべてご記入いただいた方は、どなたでもご参加いただけます。
- 申込み送信後、メールアドレスに申込み履歴・確認メールは送信されません。ご了承ください。
- ご案内は理学部広報室:kouhou.s(アットマーク)gs.mail.u-tokyo.ac.jpより送信いたします。迷惑メールフィルターを設定されているかたはドメイン設定のうえ受信してください。
- ご家族で視聴される場合は一度での申し込みが可能です。
※ご案内(URLのお知らせ)の時期について:
12月25日(金)までに、当日の視聴のURLを登録のメールアドレスに送信します。25日を過ぎてもメールが届かない場合は、広報室まで御連絡をお願いします。再度お送りいたします。
主催・お問合せ
東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室
TEL | 03-5841-7585 担当:菅原 |
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kouhou.s@gs.mail.u-tokyo.ac.jp |