2017/11/24

東大理学部 高校生のための冬休み講座 2017

一緒に理学の未来を作りませんか。
東京大学理学部では世界をリードする Top Scientists による高校生のための特別授業を公開します。受講された方全員に、東京大学理学部シャープペンを差し上げます。 ぜひ、ご参加ください。

日時

  • 2017年12月26日(火)、12月27日(水)
  • 両日ともに13:00-16:20
タイムスケジュール
13:00-13:05 冒頭挨拶
13:05-13:50 講義1
13:50-14:05 質疑応答
14:05-14:15 休憩
14:15-15:00 講義2
15:00-15:15 質疑応答
15:15-15:20 (休憩)
15:20-16:05 講義3
16:05-16:20 質疑応答

講義内容

12月26日(火)

講義1
ボルボックスの仲間から性と多細胞の進化を探る
~リングを退きフィールドとゲノム解析に賭ける~
生物学科 野崎 久義 准教授
野崎久義准教授
— 経歴 —
1978年慶應義塾高等学校教諭・ボクシング部長、1992年国立環境研究所主任研究員、1995年より現職。理学博士。

メスとオスの起源を探るのには、雌雄が未分化な生物と雌雄をもつ近縁な生物を比較研究する必要があった。この条件に叶い、性決定遺伝子まで明らかになっていたのはボルボックスの仲間だけであった。2006年に我々はこの仲間の相模湖産新種プレオドリナ・スターリーからオス特異的遺伝子“OTOKOGI”を発見し、オスは原始的な性の派生型から進化したことを示した。フィールドから独自に得た材料で進化生物学上の大問題を解くことができたのだった。研究は進展し、現在は性の多様性と多細胞化をフィールドで得た新規材料とゲノム解析で解き明かそうとしている。

 
講義2
地震の調べ方:穴を掘って,よく見て,計算する
地球惑星物理学科 安藤 亮輔 准教授
安藤亮輔准教授
— 経歴 —
東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻博士課程修了、米国コロンビア大学客員研究員、防災科学技術研究所研究員、産業技術総合研究所研究員を経て、2014年より現職。博士(理学)。

地震の予測は難しいとは,どこかで聞いたことがあると思います.では,なぜ難しいのでしょうか?地震といえども地球上での物理現象ですから,天気のように,それまでの雲や風などの動きと、それらの変化を記述する運動方程式が分かれば,なんらかの予測はできるはずです。それが難しいというのは、これまでに起こった地震の歴史を知ること(観測)が簡単でなく運動方程式とその答え(理論)もまだよく分からないということです。講演では,研究者がその困難を乗り越えるため、観測と理論をどのように駆使しているのか,その一端をお話しします。

 
講義3
私たちが今ここにいる理由 ~天文学の解答~
天文学科 嶋作 一大 准教授
嶋作一大准教授
— 経歴 —
東京大学大学院理学系研究科天文学専攻博士課程中途退学、東京大学大学院理学系研究科助手を経て2006年より現職。理学博士。

私たちは宇宙の「ここ」で生まれました。すなわち、宇宙に無数にある銀河の1つである銀河系の中の、太陽系という惑星系の中の、地球という惑星です。でもなぜここなのでしょう?他の場所で生まれることはできなかったのでしょうか?また、なぜ私たちは138億歳の宇宙に生まれたのでしょう?他の時代ではだめだったのでしょうか?銀河や星の知識を武器にこの問題を一緒に解きましょう。夜空を見る目が変わります。

 

12月27日(水)

講義1
原子を積み重ねて未知の結晶をつくる
~薄膜合成を利用したものづくり~
化学科 廣瀬 靖 准教授
廣瀬靖准教授
— 経歴 —
東京大学大学院新領域創成科学研究科物質系専攻博士課程修了後、日本学術振興会特別研究員、神奈川科学技術アカデミー研究員、東京大学大学院理学系研究科 特任助教、助教を経て2015年より現職。博士(科学)。

自分だけのオリジナルな物質の合成は化学の醍醐味の一つです。原子が規則正しく配列してできる結晶は、元素の組み合わせ(組成)や並び方(構造)によって様々な性質を示しますが、真空中で原子を一層ずつ積み重ねる薄膜合成という方法を使うと、組成や構造をナノスケールで制御した新しい結晶の合成が可能になります。さらに、異なる性質をもつ結晶を積み重ねることで、不安定な結晶を安定化したり、境界領域に新しい性質を出現させたりすることもできます。講義では金属の酸化物を中心として、薄膜合成の具体的な方法や物質合成の例について紹介します。

 
講義2
ニュートリノビームで狙う宇宙の謎
物理学科 横山 将志 准教授
横山将志准教授
— 経歴 —
東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了、京都大学大学院理学研究科助手、同助教を経て2009年より現職。博士(理学)。

電子の仲間ですが電気を帯びていない,不思議な性質を持った素粒子「ニュートリノ」。飛んでいる間に種類が自然と変わる「ニュートリノ振動」の発見により,梶田先生が2015年ノーベル物理学賞を受賞されました。現在,私たちはニュートリノ振動を詳細に調べるために,人工的に作ったニュートリノを300km離れたスーパーカミオカンデ検出器に打ち込む壮大な実験を行なっています。また,研究をさらに発展させ宇宙の成り立ちの謎にも迫るべく,次世代の実験ハイパーカミオカンデを計画しています。ニュートリノの研究でこれまで何がわかって,これから何が期待されるか,お話しします。

 
講義3
スーパーコンピューティングへの招待
情報科学科 須田 礼仁 教授
須田礼仁教授
— 経歴 —
1993年東京大学理学系研究科情報科学専攻修士課程修了。同年東京大学理学部助手。1996年東京大学博士(理学)。名古屋大学講師・助教授、東京大学助教授(准教授)を経て2010年より現職。

皆さんが日々お世話になっている天気予報から最先端の科学研究まで、スーパーコンピュータが使われています。東京大学は、京コンピュータより速い Oakforest-PACS というスーパーコンピュータを筑波大学との共同で設置しています。なぜ人々は莫大な計算を高速に行うスーパーコンピュータを必要とするのか、それには明快な理由があります。また、高性能を実現する原理から、性能の限界に挑んできた格闘の歴史、目下最先端のアルゴリズム研究開発の現場をご紹介し、さらに未来のスーパーコンピューティングに想像を巡らせたいと思います。

 

会場

 

定員

各日150名(事前申込制・先着順)

※どちらか1日のみ参加も可能ですが、両日ともに受講されることをお勧めします。

※申込みは各日毎にお願いします。

参加費

無料

対象

高校生 ※中学生も参加可能

持ち物

筆記用具・ノート ※講義の撮影・録音はご遠慮いただいております。

申込方法

申込フォーム(先着順)

※理学部では「バリアフリー支援」を行っております。

※注意事項

  1. 必要事項をすべてご記入いただいた方は、ご参加いただけます。作文の欄がございますので、必ず参加のご本人が記入をしてください。
  2. 申込み送信後、メールアドレスに申込み履歴・確認メールは送信されません。ご了承ください。
  3. 参加証を受信するアドレスが携帯の場合、パソコンからのメールを受信できる設定にあるかご確認をお願いします。参加証が届かない可能性がございます。
  4. 定員人数を超過した場合、申込みを締め切ります。
  5. 当日は参加証メールを携帯やプリントアウトで確認できる状態でお持ちください。

※ご案内(参加証発行)の時期について:

お申込みから7日以内に参加証を登録のメールアドレスに送信します。7日を過ぎても参加証が届かない場合は広報室まで御連絡をお願いします。

プレゼント

受講された方全員に、東京大学理学部ロゴ入りシャープペンを差し上げます。

プレゼント

主催・お問合せ

東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室

TEL 03-5841-7585
E-mail kouhou.s@gs.mail.u-tokyo.ac.jp

日本地球惑星科学連合が主催し、東京大学理学部が後援する「高校生のための冬休み講座2017」も引き続き開催いたしますのでご興味のある方は、ぜひご参加ください。

ポスター

開催日:2017年12月28日(木)13:00~16:00

  1. 「ジャイアントインパクト」
    玄田英典 特任准教授 東京工業大学地球生命研究所
  2. 「地層はタイムカプセル」
    高橋聡 助教 東京大学理学系研究科 地球惑星科学専攻

 

場所:東京大学本郷キャンパス理学部4号館2F 1220教室
参加費:無料
対象:高校生 ※中学生も参加可能
定員:180名(事前申込制・先着順)
主催:公益社団法人日本地球惑星科学連合
後援:東京大学理学部

お申込みはこちらをご覧下さい。
https://www.jpgu.org/public/20171228/

〇主催・お問合先:公益社団法人日本地球惑星科学連合 事務局
Tel:03-6914-2080
E-mail: office@jpgu.org

―東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室―

  • このエントリーをはてなブックマークに追加