化学専攻の田中健太郎助教授が文部科学大臣表彰「若手科学者賞」を受賞

田中健太郎助教授

化学専攻の田中健太郎助教授が、超分子化学分野における錯体型人工DNA分子システムの研究により、文部科学大臣表彰「若手科学者賞」を受賞しました。本賞は、萌芽的な研究、独創的視点に立った研究等、高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績をあげた40歳未満の若手研究者におくられるものです。

研究概要

原子や分子をデザインした空間配置で集積化する方法論の確立はナノサイエンス、ナノテクノロジーの発展に必須である。田中助教授は、遺伝情報を保存している生体高分子であるDNAの骨格構造が、ビルディングブロックの配列化に適した分子構造である点に着目し、DNA核酸塩基間の水素結合を基にした二重鎖の分子認識や会合力を金属錯形成に置き換えた人工DNAを構築した。金属錯体型人工DNAが金属錯体を形成しながら二重鎖を形成することを利用し、人工DNAが金属錯体の機能を精密集積化する場になること、金属錯体型塩基対形成によってDNAの高次構造を制御できることを見いだした。

これらの研究成果は、新しい分子素子構築や遺伝子発現制御などにつながり、機能性材料や医薬など幅広い分野での展開が期待される。