化学専攻の岩澤康裕教授が平成15年秋の紫綬褒章を受章

岩澤康裕教授

本学評議員で21世紀COEプログラム「動的分子論に立脚したフロンティア基礎化学」拠点リーダーである化学専攻の岩澤康裕教授が、2003年11月3日秋の褒章発令において、学術、芸術上の発明、改良、創作に関し事績の著しい方を対象とする紫綬褒章を受章されました。

岩澤教授は永年にわたって、触媒化学・表面科学の教育、研究に努められ、また、触媒化学と表面科学を融合した触媒表面科学の新領域を切り開き、先導されています。触媒の作用機構は触媒活性点の幾何学構造、電子構造、反応分子との相互作用、反応経路の選択性など多様な因子を含んでおり、その解明は応用の重要性にも関連して基礎的研究の主要な目標となっていますが、岩澤教授は、従来困難とされていた不均一系固体触媒の表面活性構造の設計に成功し、設計した表面及び単結晶触媒モデル表面に表面科学的解析手法を適用して、触媒作用の機構の解明に対して独創的研究を展開し、触媒基礎化学に大きな衝撃と研究のブレークスルーを与えるなど傑出した業績を挙げられました。特に、触媒反応における材料表面での原子・分子レベルでのダイナミックな動きを、複合顕微鏡等の独自に開拓された手法により瞬時に画像化・観察できることを示されたことは、新たな学問の潮流をつくられた特筆すべきものです。