理学クラスター講義Ⅰ - 大学院教育高度化プログラム(学部・研究科共通科目)

大学院教育高度化プログラム(学部・研究科共通科目)

理学クラスター講義Ⅰ(Sセメスター2単位)

今年度の理学クラスター講義は、オンライン講義(Zoom)を実施します。
詳細はUTASのシラバスを参照してください。

キーワード

「伝播・拡散」

使用言語

日本語

講義の趣旨

本講義は、あるキーワードで表されるテーマを各分野がどのような問題として捉えているのか紹介し、その問題解決の方法を学生が理解することによって新たな知見を広めるとともに、各専門分野での最先端の問題に触れることを目的としている。

日程及び講義概要

8月2日(月)

時間 講師・講義題目
10:00-12:00
東山 哲也 教授(生科)
「拡散する生物」
地球上に現存する全ての生物は、38億年前に誕生した一種類の生物に由来したとされる。一度も途切れることなく細胞を分裂・進化させることで新たなニッチに拡散し続けてきた生物。その生存戦略をゲノムの伝播・拡散から捉える。
13:00-15:00
山田 鉄兵 教授(化学)
「熱化学電池と物質拡散」
酸化還元平衡の温度依存性を利用して熱を電気に変える「熱化学電池」の研究を紹介する。またそれを通じて、分子の拡散・泳動のタイムスケールと実社会の電池などのタイムスケールの間のイメージをつかむ。
15:15-17:15
峰崎 岳夫 准教授(天文)
「銀河の核で生じる放射の伝搬」
銀河の中心部には巨大な質量のブラックホールが存在し、一部の銀河ではその近傍から銀河全体に匹敵するほどの巨大な放射エネルギーが生じている。本講義ではこの銀河の「核」での放射の伝搬現象とそれがどのように観測されているかを紹介する。

8月3日(火)

時間 講師・講義題目
10:00-12:00
河合 研志 准教授(地惑)
「グローバル地震学入門~地中を伝播する地震波を使って地球の進化を理解する~」
直接目にする事のできない固体地球内部で起こる物理現象を把握するために、地球の中を伝搬し地表で観測された地震波が用いられている。本講義では、弾性波動論および地震波形インバージョン手法の進展や、それらを用いた最新の地球内部構造の研究などについて解説する。
13:00-15:00
大橋  順 准教授(生科)
「感染症の拡散を数理モデルを用いて理解する」
新型コロナウイルス感染症などでは、ヒトの状態は感受性者から感染者、感染者から回復者という方向に変化する。同一の状態にある個体を同一の区画(compartment)に割り当て、各区画の人数のダイナミクスを調べる決定論的数理モデルを紹介する。次に、区画を追加することでモデルを発展させた例について解説する。また、懸念される変異(variant of concern)株の発生について分子進化学的視点から議論する。
15:15-17:15
小林 研介 教授(物理)
「量子伝導現象とゆらぎ」
ナノテクノロジーの発展のおかげで、私たちは、顕微鏡でも見えないくらい小さな素子を用いて、電子が量子力学的に流れる様子(量子伝導現象)を、直接に観測したり、様々に制御したりできるようになった。たとえば、人工原子と呼ばれる素子では、電子を一個ずつ移動させることができる。近年の研究で明らかになってきた電子の伝導現象とそのゆらぎについて、ご紹介したい。

8月4日(水)

時間 講師・講義題目
10:00-12:00
平賀 岳彦 准教授(地惑)
「地球内部ダイナミックスのミクロな素過程:原子拡散」
1000 kmかつ10億年スケールで起きる地球内部ダイナミックスを司るミクロな素過程は原子拡散である。岩石中の原子拡散の理解によって、途方もない大きさと時間を扱うことが可能になる。原子拡散の基礎からその地球内部への適用までを紹介する。
13:00-15:00
横山 将志 教授(物理)
「伝播・拡散するニュートリノ」
素粒子ニュートリノは,伝播の過程で種類が変化する「ニュートリノ振動」と呼ばれる現象を起こす。また,太陽や超新星で生成されたニュートリノは宇宙空間に拡散し,他の手段では知り得ない情報を与えてくれる。ニュートリノに関わるサイエンスの広がりについて概説する。

場所

オンライン講義(Zoom)を実施します。
詳細はUTASのシラバスを参照してください。

履修登録

履修を希望する学部生及び大学院生は、Sセメスターの履修登録期間(4/5-4/19)にWEB上(UTAS)で申し込んでください。【科目番号:0590031(学部生)/35620-1001(大学院生)】

WEB上で履修登録をしなかった場合には、7月30日(金)までに理学部1号館東棟2階275号室の学務課カウンターにある履修登録用紙により申し込んでください。

成績評価

各講義のレポートまたは小テストの評価により行います。各講義は、講義約90分、レポートまたは小テスト約30分で実施します。