近藤豊

出典: 東京大学 大学院理学系研究科 教員情報 Wiki

近藤豊 (こんどう ゆたか)
KONDO, Yutaka

近藤豊
職名 教授
所属 理学系研究科 地球惑星科学専攻
メールアドレス

居室 理学部1号館733号室
電話番号 03-5841-4575
24575 (内線)

研究分野

地球大気環境科学

研究テーマ

エアロゾルは太陽の可視光を散乱・吸収し、雲の生成過程に影響を与えることで気候の変化を引き起こす。 このような効果を大気の観測や数値モデルにより定量化し、気候変化の将来予測を高精度化する。

研究内容の概要

化石燃料の消費に伴い、二酸化炭素などの温室効果気体の発生と共に、エアロゾル(大気中の微粒子)とオゾンが多量に生成される。温室効果気体の放出やエアロゾル・オゾンの生成は、地球の温暖化、水循環の変調、健康影響、農業生産量の低下などの大気環境問題として重要になってきている。エアロゾルは、太陽放射を吸収・散乱することにより大気や地表面を加熱・冷却する。また、エアロゾルは雲粒子形成の核として作用し、雲の物理的特性(雲粒子の数濃度、粒径)に影響を与える。雲の物理的特性は、雲の反射率の変化を通して地球の放射場に影響を与え、降水量の変化も引き起こす。また大気汚染物質の光化学反応により生成されるオゾンも、地球からの赤外光を吸収し大気を加熱することに加え、農作物の収穫量を減少させ、人間の健康にも悪影響を及ぼす。

当研究室では地球規模の大気環境問題として重要なエアロゾル、対流圏オゾン、温室効果気体の全球規模での分布と、その変動の原因を解明する。そのために、最先端の技術を用いた大気化学成分の高精度測定装置を開発し、地上での集中観測やNASAなどとの共同の大型の航空機観測を行う。これらのデータを人工衛星データ、数値モデルと組み合わせて解析し、化学反応過程、輸送過程、放射過程、雲・降水過程を定量的に解明する。特に重要な研究テーマは、1)人間活動の増加が著しいアジア域の大気環境の変動の正確な把握、2)この変動に伴うグローバルな気候への影響を観測・モデルから評価することである。

キーワード

地球温暖化、エアロゾル、ブラックカーボン、雲、航空機観測、アジア、気候変化