生物情報科学科

生物情報科学科
新しい科学分野が興隆する数十年に一度あるかないかのチャンスが君たちの前にひろがっている。

Professor's comment

黒田真也教授

理学部生物情報科学科
学科長
黒田真也教授

生物情報科学は、個々の遺伝子やタンパク質を深く解析する従来型の生命科学とは対照的に、それらが織りなす複雑なシステムとして、生命の構築原理を実験科学と情報科学の両面から解き明かそうとする新しい学問領域です。その誕生の契機となったのは、ヒトゲノムプロジェクトに端を発する大量生物データ時代の到来です。この大きな変革期を迎えた生命科学の最先端を切りひらくのが生物情報科学であり、生命の根本原理から医療・食糧・環境問題にいたるまで、人類への貢献と計り知れないインパクトが期待されています。

カリキュラムの一番の特徴は、生命科学と情報科学の双方を学ぶ点です。水を使う実験研究をウェット、計算機を使う研究をドライと呼びますが、このウェットとドライの融合と創生期の熱気、この2つが当学科の最大の特色です。ウェットとドライの双方を基礎から教育する学部教育は、国際的に見ても当学科が最初の取り組みとなります。当然、開講される講義はユニークなものばかりです。実習や卒研では、充実した計算機資源のみならず次世代シーケンサ、マイクロアレイ、質量分析計などの先端計測機器を使用できます。また、新しい分野であるため、どのようなカリキュラムがベストなのか、教員は学生の声を聞きながら模索を続けています。確立した学問を学ぶというのではなく、教員とともに新しい学問を創り上げていく、そんな熱気が渦巻く、東大で一番若い学科です。

この生物情報科学という新しい分野を支える人材は、決定的に不足しています。特に、生物と情報の双方を同時並行で基礎から体系的に学んだ人材は国際的にも希少ですから、そういう育ち方をした当学科の卒業生が、生物情報科学の最前線に立って活躍するものと教員は信じています。皆さんの前には、新しい分野が興隆するという、数十年に一度あるかないかのチャンスがひろがっているのです。

Students

木幡賢人さん
情報生命科学専攻 修士課程1年 木幡賢人さん

少人数の学科のため、学生や先生方との交流は深かったです。また、カリキュラムは何を網羅しているのかよくわかりませんでしたが、計算機などの新しい手法で生物学における問題を解決しようとする研究の具体的な話を多く聞くことができました。また、諸々の分野(情報、生物、物理)の講義も選択できます。

宮 和樹さん
情報生命科学専攻 修士課程1年 宮 和樹さん

昔から広く色々なことに手をつける性格だったので、「生物学」と「情報科学」の両方を学べるこの学科に進もうと考えました。学科は理学部3号館にあり、最寄り駅の関係上、赤門や安田講堂とは無縁の生活を送ることになりますが、学生控え室はとても新しく、書籍が充実していて過ごしやすいと思います。

卒業生の進路

平成22年度の学部卒業生進路
大学院進学 100%
企業就職 0%
学校等 0%
官公庁 0%
その他 0%

生物情報科学科は平成23年に1期生が卒業したばかりです。卒業生の全員が大学院の修士課程へと進学しました。進学先の内訳は、8名が新領域創成科学研究科・情報生命科学専攻へ、1名が総合文化研究科・広域科学専攻となっています。

詳細は理学部Web「就職情報」をご覧ください。

History

2001年 生物情報科学 学部教育特別プログラム開始
2007年 生物情報科学科設置
現在に至る

photo/貝塚純一、稲田 平 text/太田 穣