生物情報科学科

生物情報科学科

実験科学と情報科学で
生命システムを理解する
個別の遺伝子やたんぱく質を解析するだけでなく、
それらの要素の相互作用が及ぼす生命のシステムを解き明かす学問分野。
History
2001年 生物情報科学
学部教育特別プログラム開始
2007年 生物情報科学科設置
  現在に至る

生物情報科学科は、2007年度に設置された新しい学科だ。 「生物情報科学」を扱う学科の設置は国立大学では国内初であり、欧米の大学でさえその数はまだ少ない。 生物の全塩基配列を読み取るゲノムプロジェクトが完了し、個別の遺伝子やたんぱく質の解析にとどまらず、各要素の相互作用による生命システムの解明が可能となってきたことが背景にある。

生物情報科学は、「バイオインフォマティクス」と「システム生物学」の2分野からなる。 バイオインフォマティクスは、生命科学で蓄積されたゲノムなどのデータを最新の情報科学的手法で扱い、システム生物学は、遺伝子やたんぱく質といった個別要素と、生命現象の振る舞いをシステムという視点でとらえる。 様々な生命現象を実験で観測し、その背後のロジックを数理モデルで明らかにしていく。

カリキュラムは、生物学、情報科学の基礎講義に加え、生物情報ソフトウェア論、ゲノム配列解析論などの生物情報科学の講義を行う。 実験では、コンピュータプログラミングとゲノム実験を融合させた教育を行い、実践力も養成する。

学科の教員は、理学系研究科生物化学専攻、新領域創成科学研究科情報生命科学専攻、情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻に所属。 大規模ゲノム解析、生命の数理モデルや計算理論などの最先端の教育研究を担っている。

Photo:広川智基 Text:渡辺 寿

学科長から一言!

学科長
『生命科学混迷の時代。数理と情報を武器に、
生物情報科学が切り拓く
フロンティア
「新たな地平」を目撃せよ。』
黒田 真也

VOICE

森 遼太さん
生物情報科学科 3年
森 遼太さん
学際的な研究内容が
生物情報科学の面白さ

金融工学に興味があり、当初は経済学部への進学も検討しました。 しかし、文系学問なら多少は独習も可能かと考え、私にとって未知の世界である「生物」と「情報」の文字がひときわ輝いて見えた生物情報科学科を選択しました。 この学科の魅力は学際的な研究内容に尽きます。 生物の様々なデータを計算機で解析するため、生物学的知識と計算機科学的知識の双方を組み合わせて問題解決を目指すのです。 講義や演習で扱う手法は、データの特性を踏まえた上で発見的アプローチを取るものなど、驚くほど工夫されています。 将来は何らかの科学技術を用いてアフリカの国々を豊かにしたいと考えているので、生物情報科学以外にも、例えばエネルギー工学や地誌学など可能な限り幅広い知識を身に付けるよう努めています。