「講談社:機械学習プロフェッショナルシリーズ」

杉山 将(新領域創成科学研究科 教授 情報科学科 兼担)


2015年4月から出版が始まり、2018年3月時点で
25巻が出版されている



杉山 将(編)
「機械学習プロフェッショナルシリーズ」
(青色は基礎,赤色は応用)
講談社

自動運転車,会話ロボット,囲碁・将棋など,私たちの身の回りのさまざまな場面で人工知能が利用されつつあるが,これらの人工知能システムの背後では,コンピュータにヒトのような学習能力を持たせる「機械学習」の技術が用いられている。昨今,人工知能の表面的な解説書が多数出版されているが,「機 械学習プロフェッショナルシリーズ」は,さまざまな機械学習技術の詳細を丁寧に解説する,文字通り「プロフェッショナル」向けの全29巻からなる書籍シリーズである。

「機械学習のための確率と統計」と「機械学習のための連続最適化」の2巻が,本シリーズ全般で用いる数学的な道具立てをまとめたものである。そして,カーネル法,ベイズ推論,深層学習,因果推論,オンライン学習,スパース推定,強化学習などの機械学習基盤技術,および,画像認識,自然言語処理,音響信号処理,異常検知,ロボット制御,生命情報解析,プライバシー保護技術などの機械学習応用技術を網羅した巻が続々と出版されている。

理学部では,情報科学科の「知能システム論」と「統計的機械学習」において,機械学習基礎の数理的な講義を行っている。また,情報科学科の杉山将・佐藤一誠・本多淳也研究室では,統計的機械学習の基礎理論構築から,実用的なアルゴリズム開発,さらには実世界への応用研究を行っている。

人工知能技術の応用は,情報系だけでなく,物理,化学,地球惑星,生命など理学部のほとんどの研究分野にも広がっており、工学,農学,医学,薬学,教育学,人文学,経済学,法学など理学部以外のさまざまな学部とも関わりを深めながら,さらには産業界をも巻き込んで猛烈な勢いで拡大している。本シリーズをご覧いただき,皆さんの知的好奇心を満たしつつ,発展著しい機械学習分野のエキサイティングな雰囲気を味わって頂ければ幸いである。

理学部ニュース2018年5月号掲載


 

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