理学部バレーボール大会

安東 正樹(物理学専攻 准教授)

1972年頃から約20年間,理学部旧一号館の中庭にあったバレーボールコートで理学部バレーボール大会が開催されていた。当時の事務部長の寄付で優勝杯を購入し,事務長杯として開催されたのが始まりである(のちに学部長杯と改名)。その後,最盛期には50以上のチームが参加していた。大会は学科対抗 / 研究室対抗戦の様相も呈しており,出場選手以外にも応援や観客が多く集まってい た。「中庭という特殊性に起因する風の影響や太陽による目眩ましなどの自然との戦いに勝ち,野次と怒号などにもめげ ず優勝を勝ち取ることは容易ではなかった」(理学部廣報1991年12月号 P.6)と,当時の活気が伝えられている。女性や教官をメンバーに含める,など多くの人が楽しめるような工夫もあったそうである。1994年頃に理学部1号館建て替えの際にコートが取り壊され,この大会はその幕を閉じた。


  理学部バレーボール大会の様子
(理学部廣報 1985年1月号より)

理学部内でこれほどまでに教職員・学生が一体となって盛り上がるイベントは他には無かっただろう。私は大会に参加することができなかったが,楽しそうに思い出を語る先輩方は多くいた。普段とは違った交流が図れる場であり,円滑な教育・研究環境の構築に役立っていたことは想像に難くない。個人的な経験談だが,大学院生時に外国の大学に滞在していた際,学内のソフトボール大会に誘ってもらったことがあった。初心者でも楽しめるようにルールが良く工夫されており,現地の環境に馴染むのに大きな助けになった記憶がある。近年,学部の国際化や,教職員及び学生の心のケアの問題などが議論されることも多い。それらに対する解の一つとして,スポーツ大会というものもあり得るのではないか。

 

 

温故知新>

 

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