生物科学専攻特任助教の大野速雄さんが井上研究奨励賞を受賞

飯野 雄一(生物科学専攻 教授)


大野 速雄 特任助教

生物科学専攻特任助教の大野速雄さんが,過去3年間の間に優れた博士論文を提出した若手研究者に贈呈される井上研究奨励賞を受賞しました。大野さんは理学部生物化学科と理学系研究科生物化学専攻(現:生物科学専攻)で線虫や酵母を対象に研究を行ってきました。今回の受賞の対象となった博士論文「線虫C. elegans の連合学習を制御するインシュリン/IGF-1受容体のアイソフォーム特異的な軸索輸送機構」では,線虫のインシュリン受容体の特定のアイソフォームが,認知症関連タンパク質カルシンテニンによって感覚神経のシナプス領域へと輸送され,この輸送が塩走性にかかわる線虫の学習のしくみであることを報告しました(理学部ニュース2014年11月号記事参照)。この研究では遺伝学・生化学・細胞生物学など幅広い分野にわたって線虫の利点を最大限に活かした解析を行うことにより,予想外の行動制御メカニズムを発見することに成功しました。博士論文の主な内容は,サイエンス誌(2014年7月18日号)に掲載され,国際的に高い評価を受けています。大野さんは現在も博士論文の内容を発展させた研究を継続していて,今後のさらなる活躍が期待されます。

 

このほか,東京大学低温センター 島野 亮 教授(物理学専攻 兼担)が,第32回井上学術賞を受賞,理学系研究科をご修了されました,東京工業大学 藤井 友香 特任助教 (物理学専攻)が,井上研究奨励賞を受賞されました。まことにおめでとうございます。
-広報誌 編集委員会 -

 


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