若手が話す研究の最前線,BAP cafe

山田 崇人(物理学専攻 修士課程2年)

去る2012年4月28日,本郷三丁目のLab-cafeにて,第20回BAP cafeが行われた。東京大学内外の大学生,大学院生,社会人の24名が参加。「化石から進化史を"発掘"する」と題し,理化学研究所研究員の平沢達也さん(2010年に本理学系研究科にて博士号取得)に進化とは何か?古生物とは何か?から,最先端の研究成果までお話いただいた。聴衆からの質問は絶えることなく活発な議論が行われ,大盛況のうちに終了した。

BAP cafeは,「大学院生出張授業プロジェクト(BAP)」のスピンオフ企画である。BAPは,2008年に東京大学学生企画コンテストで優秀賞を受賞し,理学系の大学院生を中心に発足。母校での出張授業を希望する大学院生を支援する枠組みを提供している。その活動の1つにBAPメンバーを高校生に見立てて行われる練習会がある。この練習会は,出張授業の参考にすることができるのはもちろん,普段接点のない分野の話が聞けるとあって,毎回多くの参加者でにぎわう。しかし,練習会の目的は,出張授業の質を高めることであり,その研究内容について議論する時間をもつことができない。

こんな魅力的なコンテンツがあるのに,練習会にとどめておくのはもったいない!異分野の大学院生が,研究内容について思う存分議論できる場をつくりたい!そんな思いから,当時理学系研究科博士課程3年の石川遼子は, 2010年夏にBAP cafeを立ち上げた。全学から大学院生の集まるBAPの特徴を生かし,宇宙論から宗教学までテーマは多岐にわたる。月一でさまざまな分野の大学院生や卒業生をスピーカーに迎え,今年の4月で20回を迎えた。BAP cafeは,歳の近い大学院生や若手研究者の話を聞くことができ,進学振り分けや研究者としてのキャリアパスを考える上で学部生にとっても魅力的な機会である(実際,進振り前の学部生の参加者も少なからずある)。今後は,学部生の参加も積極的に呼びかけていきたいと考えている。学部生・大学院生問わず,興味のある方は,ぜひ一度覗きにきてほしい。

URL: http://bapcafe.blogspot.jp/