2016/08/02

微生物の個性を測る高速分子イメージング法を開発

  ~微生物によるバイオ燃料・バイオ医薬品生産の研究を加速~

 

小関 泰之(東京大学大学院工学系研究科電気系工学専攻 准教授)

合田 圭介(化学専攻 教授)

 

概要

東京大学大学院工学系研究科電気系工学専攻の鈴木祐太特別研究員、小関泰之准教授、東京大学大学院理学系研究科の合田圭介教授らは、内閣府 総合科学技術・イノベーション会議が主導する革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)の合田圭介プログラム・マネージャーの研究開発プログラムの一環として、生きた細胞の内部に存在する生体分子を光学的に検出する、高速誘導ラマン散乱(SRS)顕微鏡を開発しました。さらに、この顕微鏡を用いて、生きて動くミドリムシ細胞の内部に含まれる脂質や多糖類などをイメージングすることに成功しました。本技術を利用し、膨大な数の細胞集団に含まれるひとつひとつの細胞の個性を調べ、希少な細胞を生きたまま高速に探索することにより、微生物が産生する物質を用いたバイオ燃料やバイオ医薬品の研究を加速することが期待されます。本研究成果は、2016年8月1日16時(英国時間)にネイチャー・パブリッシング・グループ(NPG)の英国科学雑誌「Nature Microbiology」のオンライン版で公開されました。

 

図:窒素欠乏状態に置かれる前(0日目)および窒素欠乏状態に置かれてから2日目、5日目における、生きたミドリムシ細胞の観察結果
上段:ミドリムシ細胞のSRS像。水色、赤、緑はそれぞれ脂質、パラミロン(多糖類)、葉緑体を表す。
下段:各ミドリムシ細胞内部の脂質、パラミロン、葉緑体の成分量のグラフ。青色、赤色、緑色のプロットはそれぞれ0日目、2日目、5日目を表す。

 

詳細については、東京大学工学部のホームページをご覧ください。
 

―東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室―