2016/03/14

アルマ望遠鏡、宇宙に満ちる謎の赤外線放射の起源を解明

国立天文台

東京大学

 

概要

東京大学宇宙線研究所の藤本征史氏と大内正己准教授をはじめとする研究チームは、アルマ望遠鏡を使って、人類史上最も暗いミリ波天体の検出に成功しました。そして、これらの天体から放射される赤外線が、これまで謎だった宇宙赤外線背景放射の起源であることが分かりました。

さ らに研究チームは、今回の研究で見つかった暗いミリ波天体をハッブル宇宙望遠鏡やすばる望遠鏡の光赤外線の画像で調べました。その結果、暗いミリ波天体の うち約60%の正体は、これまで光赤外線の観測で知られている遠方銀河だと分かりました。一方で残りの約40%の天体は、光赤外線観測では姿が見えない天 体でした。今回の研究によって、宇宙赤外線背景放射の起源が銀河などの天体であることが明らかになった一方で、これらのうち40%については正体不明の新 しいタイプの天体である可能性が出てきました。

この観測結果は、Fujimoto et al. "ALMA Census of Faint 1.2 mm Sources Down to ~ 0.02 mJy: Extragalactic Background Light and Dust-poor, High-z Galaxies"として、2015年12月28日発行の米国の天文学専門誌『アストロフィジカル・ジャーナル・サプリメント』に掲載されました。

詳細については、国立天文台のホームページをご覧ください。

―東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室―