理学系男女共同参画第2回パネルディスカション報告

男女共同参画WG

日時:
6月18日(水)午後5時ー7時20分
場所:
理学部4号館2階1220号室
参加人数:
79名
教官33名、職員8名、研究員6名、大学院生25名、学部生6名、その他1名

岡村研究科長より開会の挨拶、初田男女共同参画WG委員より趣旨説明、西原男女共同参画WG委員長より、理学系大学院女子学生アンケート・教官アンケート結果報告が行われた後、大澤真理社会科学研究所教授に「男女共同参画の問題点:男女共同参画社会基本法と東大での取り組みについて」という表題にてご講演をしていただいた。男女共同参画基本法のあらましとその推進機関である内閣府男女共同参画会議の活動についての報告があり、"性別にかかわりなく個性で輝く社会としての男女共同参画社会"という観点が強調された。また、日本のポジティブアクションにおける数値目標等は、あくまでそれを1つの目標として計画を立て実現できない場合にはその原因を解明して先にすすんで行くという方式であり、いわゆるアファーマティブアクションやクォータ制とは異なるものであることが述べられた。

次に、司会: 小林委員、初田委員、パネリスト:酒井物理学専攻長・中田天文学専攻教授・浦辺地球惑星科学専攻長・西原化学専攻長・深田生物化学専攻長・神谷生物科学専攻長、大澤教授、永原委員、真行寺委員、村尾委員にてパネルディスカッションを行った。

初田WG委員より、現状の共通認識を持つために、1.理学系の女性教官・女子学生比率の現状とアメリカの自然科学系女性教官比率との比較、2.教官アンケートにみる女性教官比率の低さにたいする教官の反応、3.今後の様々な方策の可能性、が示された。次に、各専攻長(またはその代理)の方々から各々発言があり、いずれの専攻でも、女性教官比率や女子学生比率を積極的の高める制度的方策は現在とっていないという事であった。その後、会場からの意見も含めたフリーディスカッションを行い、多様性の価値、ロールモデルの必要性、業績評価におけるアクションの賛否、女性が研究職を続けるための障害、男女の家事育児への平等な参加、などに対する意見が出された。最後に、理学系の基本計画およびWG活動について西原委員長がまとめ、閉会した。

平成14年の第1回のパネル討論に比べて多数の教官、院生、職員が参加し、率直で活発な討論が行われたこと、その中で男女共同参画は国益に関わる重要課題であるが、現状の女性教官比率が様々な要因のために低すぎるという共通認識が得られたことは、たいへん有意義であった。WGにとっては、多くの参考になる意見とともに、教官アンケートでは見えない生の声を聞くことができた事は収穫であった。またパネリストや参加者の方々にとっては、この討論が、今後より深く男女共同参画の問題を考えていただくきっかけになるものと期待される。