2012/05/02

5/2 生駒大洋氏の“科学技術分野における文部科学大臣表彰若手科学者賞”受賞について

業績:巨大惑星の起源と内部構造の研究

 1995年の初の太陽系以外の惑星発見以来、系以惑星(系)研究は天文学、地球惑星科学、生命科学にまたがる最先端サイエンスであり、生駒大洋氏は惑星科学の立場から我が国の系外惑星研究の中心的存在として活躍をしている若手研究者である。生駒氏は、木星や土星など、従来その形成の説明が困難であった惑星の形成がある閾値以上のコアサイズにより暴走的におこることを初めて明らかにし、その理論をもって、日本が世界で初めて観測した異常に大きなコアをもつ惑星の成因を明らかにした。さらに、スーパーアースと呼ばれる地球よりやや大きな惑星の内部構造の推定に成功し、系外惑星の居住可能性を理論的に予測するという、最先端の研究を進めている。生駒氏は理論的研究にとどまらず、木星型惑星内部構造の解明のため、超高圧における水素の状態方程式を超強度大規模レーザー実験装置を用いて明らかにするプロジェクトを率い、重水素でしか成功していなかった状態方程式を水素において決定する実験的研究においても大きな成果を挙げている。さらに、惑星の形成過程と居住可能性の関係を、惑星初期進化の観点から理論的に進めると同時に、初期地球の環境推定に関する実証的研究にも関わっている。その独創的かつ多面的な研究は高い評価をうけ、今般科学技術分野における文部科学大臣表彰若手科学者賞の受賞に輝いた。これからの活躍に大いに期待したい。

(文責:地球惑星科学専攻・教授 永原 裕子)


生駒大洋 准教授


―東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室―

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