2010/06/07

6/7 日本生態学会の賞を、生物科学専攻の寺島一郎教授が受賞

 本研究科生物科学専攻の寺島一郎教授が「日本生態学会賞」を本年3月15日から20日に東京大学で開催された日本生態学会において受賞されました。
 寺島教授は、門司・佐伯や篠崎のパイプモデルなど植物群落内での光利用に関する理論体系を植物体内というミクロスケールの光利用に適用した画期的研究により生態学の幅を広げたパイオニア的研究者であるとともに、植物生理学・形態学と生態学を結ぶ希有な存在です。研究対象は幅広く、植物の葉が何故緑色であるのかという問題について斬新な論文、パイプモデルと樹形のダヴィンチ則についての重要な論文、群集生態学関連では個体サイズの二山分布の成立要因、背揃現象の記載、植物生理学関連では、光阻害の発生機構やCO2拡散におけるアクアポリンの役割、光合成の温度順化などにおいて顕著な業績があります。これらは国際的な著名誌を中心に100本以上の論文として発表されています。これらの一連の研究は、単に植物生態学における大きな貢献に止まらず、今日、盛んに行われている地球環境レベルの植生計測手法の学問的基礎となっており、日本と世界の植物生態学の発展に多大なる貢献をしました。また、啓蒙活動においても多数の日本語の教科書に携わっています。


寺島一郎教授

―東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室―

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