高校生のためのサイエンスカフェ本郷

第6回高校生のためのサイエンスカフェ本郷

~宇宙と生命、その進化の謎を解く~

お知らせ

新型インフルエンザの都内における感染状況によりましては延期することもございます。予めご承知おき下さいますようお願い申し上げます。

高校生の皆さん、東大理学部で若手研究者による最先端の研究の話を聞き、大学院生とお茶を飲みながら気軽にお話ししてみませんか? 大学生活、研究のこと、みなさんの質問になんでもお答えします!当日は研究室見学も予定しています。ぜひご参加ください。

星と惑星ができるまで -有機分子の進化-

坂井南美さん

宇宙の誕生から約90億年が経った頃、原始太陽系が誕生しました。今、太陽系は人間で言えば35歳位の壮年期。そこに、私たちは暮らしています。「生命の存在する地球のような惑星はこの宇宙にどれくらいあるのだろう?」これは、古来から人類が問い続けてきた素朴な疑問であり、私たちが宇宙に対して夢をいだく理由でもあります。私は、その疑問に少しでも迫ろうと、星がどうやって・どのような環境で生まれてくるのかを研究しています。観測に使っているのは巨大電波望遠鏡。宇宙の有機分子を探して、新しい星が生まれているところの物質進化を追いかけています。その結果、面白いことがたくさんわかってきました。講演では、その一端をお話したいと思います。

講演者:
坂井南美
所属:
東京大学大学院理学系研究科 物理学専攻 助教
専門分野:
電波天文学
経歴:
1999年3月 桜蔭高等学校 卒業
2004年3月 早稲田大学理工学部物理学科 卒業
2006年3月 東京大学大学院理学系研究科物理学専攻 修士課程修了
2007年4月 日本学術振興会特別研究員DC2
2008年9月 東京大学大学院理学系研究科物理学専攻 博士課程修了
2008年10月より現職

百聞は一見にしかず -生命の根幹、生体巨大分子に迫る-

伊藤弓弦さん

みなさんは「生物」という言葉から何を連想しますか? 動く、増えるという性質を連想された方や、神秘や躍動感という感覚的なことを連想された方がいるでしょう。いずれにせよ石や水にはない特別な印象をおもちではないでしょうか。しかし生物も石も物理法則があてはまる原子の集まりにすぎません。では生物の「特別さ」はどこに起因するのでしょうか。私はそれがタンパク質、RNA、DNAなどの生体巨大分子にあると考えています。「形」を詳細に見ることで浮かび上がる生体巨大分子の絶妙なメカニズム、それを成し遂げた生命進化の奇跡について、みなさんと一緒に迫っていきたいと思います。

講演者:
伊藤弓弦
所属:
東京大学大学院理学系研究科 生物化学専攻 博士課程3年/日本学術振興会特別研究員DC2
専門分野:
構造生物学
経歴:
2001年3月 茗溪学園高等学校 卒業
2005年3月 東京大学理学部生物学科 卒業
2007年3月 東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻 修士課程修了
2007年4月 東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻 博士課程進学
2008年4月より日本学術振興会特別研究員DC2

日時

2009年6月14日(日) 13:00~17:00(12:30開場)

会場

東京大学本郷キャンパス 理学部1号館2階小柴ホール

対象

高校生

定員

40名 参加費無料

お申込方法

申込みは5/21(木)で終了しました。

お問い合わせ先

東京大学大学院理学系研究科・理学部 広報室

電話:
03-5841-7585
E-mail: